「歌ってみたを始めたいけれど、オーディオインターフェースまで買う必要があるの?」
「USBマイクと何が違うのか分からない」「種類が多くて、初心者向けの機種を選べない」と迷っている人も多いのではないでしょうか。
結論からいうと、XLR接続のコンデンサーマイクやダイナミックマイクをパソコンにつないで録音する場合、オーディオインターフェースは基本的に必要です。
一方、USBマイクやスマホ内蔵マイクで録音する場合は、必ずしも必要ではありません。
この記事では、歌ってみたにオーディオインターフェースが必要なケース、使うメリット、初心者向けの選び方、おすすめ機種を分かりやすく解説します。
この記事の結論
- XLRマイクを使うなら基本的に必要
- USBマイクなら基本的に不要
- 録音中心ならシンプルな1入力機で十分
- 配信にも使うならループバック対応機が便利
- コンデンサーマイクを使うなら48Vファンタム電源を確認する
歌ってみたに必要な機材全体を先に確認したい人は、以下の記事も参考にしてください。
関連記事:歌ってみたに必要な機材は?初心者向けスターターセットと予算別の選び方
歌ってみたにオーディオインターフェースは必要?
オーディオインターフェースが必要かどうかは、使用するマイクと録音方法によって決まります。
| 録音方法 | 必要性 | 理由 |
|---|---|---|
| XLRコンデンサーマイク+PC | 必要 | 音声の変換と48V電源の供給に使う |
| XLRダイナミックマイク+PC | 必要 | XLRマイクの信号をPCへ取り込むため |
| USBマイク+PC | 基本的に不要 | マイク本体に変換機能が内蔵されている |
| スマホ内蔵マイク | 不要 | スマホだけで録音できる |
| スマホ+XLRマイク | 対応機器が必要 | スマホ対応機種や変換アダプター、電源が必要になる場合がある |
XLRマイクを使うなら基本的に必要
XLR端子を備えたコンデンサーマイクやダイナミックマイクは、そのままでは一般的なパソコンのUSB端子へ接続できません。
そこで、マイクから届くアナログ音声をパソコンで扱えるデジタルデータへ変換するために、オーディオインターフェースを使います。
特にコンデンサーマイクは、動作に48Vファンタム電源を必要とする製品が多いため、48V対応のオーディオインターフェースが必要です。
USBマイクなら基本的に不要
USBマイクには、マイクの音をデジタルデータへ変換する機能が内蔵されています。
そのため、USBマイクをパソコンへ直接接続して録音する場合、別途オーディオインターフェースを購入する必要はありません。
予算を抑えて簡単に歌ってみたを始めたい人にはUSBマイクが向いています。一方、将来的にマイクを交換したい人や、録音環境を段階的に強化したい人には、XLRマイクとオーディオインターフェースの組み合わせが適しています。
USB・XLRマイクの違いについては、以下の記事で詳しく比較しています。
関連記事:歌ってみた用マイクの選び方!USB・XLRとコンデンサー・ダイナミックを比較
スマホだけで録音するなら不要
スマホ内蔵マイクやスマホへ直接接続できるマイクを使う場合も、オーディオインターフェースは必須ではありません。
ただし、XLRマイクをスマホにつなぐ場合は、スマホへの接続に対応したオーディオインターフェース、変換アダプター、外部電源などが必要になることがあります。
スマホ録音を中心に考えている人は、先に次の記事を確認してください。
関連記事:スマホで歌ってみたを録音する方法!マイク・アプリ・変換アダプターを解説
オーディオインターフェースを使うと何が変わる?
XLRマイクをパソコンへ接続できる
オーディオインターフェースの基本的な役割は、マイクや楽器の音をパソコンへ取り込むことです。
XLR端子を備えたマイクを接続できるため、USBマイクより幅広い製品から自分に合うマイクを選べます。
コンデンサーマイクへ電源を供給できる
多くのコンデンサーマイクは、48Vファンタム電源を必要とします。
本体に「48V」または「PHANTOM」と書かれたスイッチがある機種なら、対応するコンデンサーマイクへ電源を供給できます。
なお、マイクやケーブルを接続・取り外しするときは、音量を下げてからファンタム電源をオフにするのが基本です。
録音レベルを調整しやすい
歌声は、Aメロでは小さくてもサビで急に大きくなることがあります。
入力ゲインを調整できるオーディオインターフェースなら、小さすぎる録音や、音量が大きすぎて発生する音割れを防ぎやすくなります。
録音中に赤いランプが点灯する場合は、入力レベルが大きすぎる可能性があります。サビの最も大きな声で歌っても赤くならない程度に調整しましょう。
遅延の少ない状態で自分の声を確認できる
パソコンの録音ソフトを通して自分の声を聴くと、わずかな遅れが発生することがあります。
この遅れを感じながら歌うと、リズムや音程を取りにくくなる場合があります。
ダイレクトモニタリング対応機種なら、パソコン側の処理を待たずに自分の声をヘッドホンへ返せるため、遅延を抑えて歌えます。
音質は良くなるが、部屋の環境も重要
オーディオインターフェースを導入すると、入力レベルの調整やモニタリングがしやすくなり、安定した録音環境を作れます。
ただし、購入するだけで必ずプロのような音になるわけではありません。
- 部屋の反響音
- エアコンやパソコンの動作音
- マイクとの距離
- 録音レベル
- MIXの仕上げ方
これらも完成音源に影響します。機材だけに予算を集中させず、マイクスタンドやポップガード、録音場所も整えましょう。
歌ってみた向けオーディオインターフェースの選び方
48Vファンタム電源に対応しているか
コンデンサーマイクを使う予定なら、48Vファンタム電源への対応を必ず確認してください。
今回紹介する初心者向け候補はいずれも48V電源に対応していますが、中古品や非常に安価な製品を購入するときは仕様を確認しましょう。
マイク入力は1つでも十分
自分の歌声を1本のマイクで録音するだけなら、基本的にマイク入力は1つで足ります。
以下のような使い方を考えている場合は、2入力以上の機種も候補になります。
- 2人で同時に歌いたい
- 歌と楽器を同時に録音したい
- ステレオ出力の電子楽器を録音したい
- 入力機器を頻繁につなぎ替えたくない
「入力数が多いほど高音質」というわけではありません。1人の歌録りなら、使わない入力端子のために予算を増やす必要はないでしょう。
ダイレクトモニタリングに対応しているか
歌ってみたの録音では、自分の声と伴奏をヘッドホンで確認しながら歌います。
遅延を抑えて歌いやすくするため、ダイレクトモニタリング機能がある機種がおすすめです。
配信するならループバック機能を確認する
ループバックとは、マイクの音とパソコンで再生している伴奏などをまとめて配信ソフトへ送るための機能です。
完成した歌声を録音するだけなら必須ではありませんが、歌配信やゲーム配信にも使いたい人には便利です。
ただし、ループバックの対応状況や設定方法は機種によって異なります。購入前に、使用するOS・録音ソフト・配信ソフトとの組み合わせを確認してください。
パソコンやスマホとの接続方法を確認する
本体側がUSB-Cでも、付属ケーブルの反対側がUSB-Aになっていることがあります。
次の項目を購入前に確認しましょう。
- パソコンに空いているUSB端子
- 付属ケーブルの端子
- 使用するOSへの対応
- 専用ドライバーの有無
- スマホ・タブレットへの対応
- スマホ接続時に外部電源が必要か
最大サンプリング周波数だけで決めない
「24bit/192kHz対応」のような数値は製品比較で目立ちますが、最大値が高ければ初心者の歌ってみたが必ず良くなるわけではありません。
実際の使いやすさには、マイクプリアンプ、入力レベルの調整、ドライバーの安定性、モニタリング、接続端子なども関係します。
初めて購入する場合は、最大スペックだけでなく、必要な機能と使いやすさを優先しましょう。
歌ってみた初心者向けおすすめオーディオインターフェース5選
ここでは、歌ってみたの録音に使いやすい候補を用途別に紹介します。
価格、付属品、対応OS、在庫状況は変わる場合があります。購入前に販売ページとメーカー公式サイトで最新情報を確認してください。
用途別の選び方
- 録音中心で選びたい:Focusrite Scarlett Solo
- 録音と配信を兼用したい:YAMAHA AG03MK2
- シンプルに始めたい:Steinberg IXO12
- 価格と機能のバランス:Arturia MiniFuse 1
- ゲイン調整の失敗を減らしたい:Focusrite Scarlett 2i2
Focusrite Scarlett Solo 4th Gen|1人の歌録りに使いやすい
Scarlett Solo 4th Genは、1人で歌や楽器を録音したい人に適したシンプルなモデルです。
- XLRマイク入力を搭載
- 48Vファンタム電源に対応
- ダイレクトモニタリング対応
- 入力レベルを色で確認できるゲイン表示
- 声の質感を変えられるAirモード
マイク入力と楽器入力が分かれており、ボーカル録音を中心に始めたい人に向いています。
一方、Scarlett Soloには、後述するScarlett 2i2のオートゲインやクリップセーフは搭載されていません。入力レベルは自分で調整します。
YAMAHA AG03MK2|録音とライブ配信を兼用したい人向け
AG03MK2は、USBオーディオインターフェース機能を備えたライブストリーミングミキサーです。
- 48Vファンタム電源
- ループバック機能
- マイク用フェーダー
- ミュートボタン
- COMP・EQ・リバーブ
- USB-C接続
- 最大24bit/192kHzの録音・再生
歌ってみたの録音だけでなく、歌配信や雑談配信にも使いたい人に向いています。
録音専用機より操作項目が多いため、シンプルさを優先する人にはScarlett SoloやIXO12の方が分かりやすい場合があります。
Steinberg IXO12|必要な機能をシンプルにそろえたい
IXO12は、1マイク入力を中心としたコンパクトなUSBオーディオインターフェースです。
- 最大24bit/192kHz
- USB-C接続
- ダイレクトモニタリング
- ループバック機能
- 48Vファンタム電源
1人の歌録りに必要な機能をそろえつつ、配信にも対応できる候補です。
ギターとマイクを同時に使いたい場合や、入力数に余裕が欲しい場合は、IXO22などの上位構成も比較してください。
Arturia MiniFuse 1|価格と付属ソフトのバランスを重視
MiniFuse 1は、マイク・楽器・ライン入力に対応するコンボ端子を1つ備えたコンパクトな機種です。
- 48Vファンタム電源
- ダイレクトモニタリング
- 仮想ループバックチャンネル
- USBハブ
- 音楽制作ソフトやエフェクト類が付属
1人の歌録りに必要な機能をまとめながら、付属ソフトも活用したい人に向いています。
マイク入力が1つなので、複数のマイクを同時に使いたい人は別の機種を選びましょう。
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Focusrite Scarlett 2i2 4th Gen|録音レベルの調整が不安な人向け
Scarlett 2i2 4th Genは、2つの入力端子に加えて、入力レベルの設定を助ける機能を備えています。
- マイク入力を2系統搭載
- 48Vファンタム電源
- オートゲイン
- クリップセーフ
- Airモード
- ダイレクトモニタリング
大きな声で歌ったときの音割れが心配な人や、ゲイン調整に慣れていない人には有力な候補です。
ただし、1人の歌録りだけならScarlett Soloでも対応できます。オートゲインなどの機能に価格差を払う価値があるかを考えて選びましょう。
おすすめ5機種を用途別に比較
| 機種 | 向いている人 | 注目機能 |
|---|---|---|
| Scarlett Solo | 1人の歌録りが中心 | Airモード・分かりやすいゲイン表示 |
| AG03MK2 | 録音と配信を兼用したい | ループバック・フェーダー・エフェクト |
| IXO12 | シンプルな環境を作りたい | ダイレクトモニター・ループバック |
| MiniFuse 1 | 価格と付属ソフトを重視 | 仮想ループバック・USBハブ |
| Scarlett 2i2 | ゲイン調整に不安がある | オートゲイン・クリップセーフ |
本体以外に必要なもの
XLRマイクケーブル
XLRマイクとオーディオインターフェースは、XLRケーブルで接続します。
マイクや本体にケーブルが付属していない場合があるため、購入前に同梱品を確認してください。
自宅録音なら、長すぎて床で余らない2~3m程度を目安にすると扱いやすいでしょう。
録音用マイク
部屋が静かで、声の細かな表現まで録りたい場合はコンデンサーマイクが候補になります。
生活音や室内の反響を拾いすぎる場合は、比較的周囲の音を拾いにくいダイナミックマイクが扱いやすいこともあります。
関連記事:歌ってみた用マイクの選び方!USB・XLRとコンデンサー・ダイナミックを比較
密閉型ヘッドホン
録音中に伴奏がマイクへ入り込むのを抑えるため、スピーカーではなくヘッドホンで伴奏を聴きます。
歌録りでは、音が外へ漏れにくい密閉型ヘッドホンが使いやすいでしょう。
マイクスタンドとポップガード
マイクを手で持つと、振動や接触音が録音される場合があります。安定した距離で歌うためにも、マイクスタンドを使うのがおすすめです。
ポップガードは、「パ」「バ」などを発音したときにマイクへ当たる強い息を抑えるために使います。
オーディオインターフェースの接続方法
- オーディオインターフェースの音量を下げる
- マイクと本体をXLRケーブルで接続する
- 本体とパソコンをUSBケーブルで接続する
- 必要に応じてメーカー指定のドライバーを入れる
- コンデンサーマイクの場合は48V電源をオンにする
- 本体へヘッドホンを接続する
- 録音ソフトの入力機器として本体を選択する
- サビの大きな声で歌いながらゲインを調整する
- 短くテスト録音してノイズや音割れを確認する
48V電源をオンにする前に、接続しているマイクがファンタム電源を必要とする製品か確認してください。
製品によって手順や注意事項が異なるため、必ず付属説明書も確認しましょう。
歌ってみた向けオーディオインターフェースのよくある質問
安い機種でも歌ってみたを作れる?
必要な入力端子、48V電源、対応OSなどの条件を満たしていれば、比較的安価な機種でも歌ってみたは制作できます。
ただし、極端に安価で情報の少ない製品は、ドライバーの安定性、ノイズ、サポート、対応OSなどを判断しにくい場合があります。
初心者は、利用者が多く、メーカーの説明書やサポート情報を確認しやすい製品を選ぶと安心です。
オーディオインターフェースを買えば歌が上手く聞こえる?
オーディオインターフェースは、歌声を安定して録音するための機材です。音程やリズムを自動的に直すものではありません。
ただし、入力レベルやモニタリング環境が整うことで歌いやすくなり、ノイズや音割れを避けた録音をしやすくなります。
ミキサーとの違いは?
ミキサーは複数の音をまとめ、音量や音質を調整することを主な目的とする機材です。
オーディオインターフェースは、音をパソコンへ入出力する役割が中心です。
AG03MK2のように、ミキサーとオーディオインターフェースの両方の機能を備えた製品もあります。
1入力と2入力はどちらがいい?
1人でボーカルだけを録るなら、マイク入力は1つでも十分です。
2人での収録、弾き語り、複数機材の接続を考えているなら、2入力以上の製品を検討しましょう。
中古品を購入しても大丈夫?
正常に動作し、現在使用しているOSに対応していれば中古品も使用できます。
ただし、付属ソフトのライセンスを引き継げない、USBケーブルが欠品している、端子やつまみに不具合があるといった可能性があります。
初めて購入する場合は、保証や返品条件を確認しやすい新品の方が安心です。
まとめ:マイクと録音方法に合わせて選ぼう
歌ってみたにオーディオインターフェースが必要かどうかは、使用するマイクによって変わります。
- XLRマイクで録音するなら基本的に必要
- USBマイクやスマホ内蔵マイクなら必須ではない
- コンデンサーマイクを使うなら48V電源を確認する
- 遅延を抑えるならダイレクトモニタリング対応を選ぶ
- 配信にも使うならループバック機能を確認する
- 1人の歌録りならマイク入力は1つでも対応できる
録音を中心に考えるならシンプルなオーディオインターフェース、配信にも使うならループバックやミキサー機能を備えた製品が選択肢になります。
本体の最大スペックだけで決めず、使用するマイク、パソコン、スマホ、録音ソフトに対応しているかを確認して選びましょう。
機材を一式そろえる場合は、以下の記事も参考にしてください。
関連記事:歌ってみたに必要な機材は?初心者向けスターターセットと予算別の選び方
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