オリジナル曲のクレジット表記は、誰が何を担当したかを分かるように書く
オリジナル曲をYouTubeやサブスクで公開するとき、忘れずに確認したいのがクレジット表記です。
クレジット表記とは、歌唱、作詞、作曲、編曲、MIX、マスタリング、イラスト、動画など、作品に関わった人の名前と役割を示す表記です。
VTuberや歌い手が初めてオリジナル曲を公開するとき、「概要欄に何を書けばいい?」「作曲者だけでいい?」「MIX師や絵師さんも書く?」「配信リリースではどう登録する?」と迷いやすいです。
結論からいうと、オリジナル曲のクレジットは、Vocal、Lyrics、Music、Arrangement、Mix、Mastering、Illustration、Movieを基本に、関わった人を正確に表記しましょう。
この記事の結論
オリジナル曲のクレジット表記では、誰が歌い、誰が作詞・作曲・編曲・MIX・イラスト・動画を担当したかを明記します。YouTube概要欄では見やすさを優先し、配信リリースでは配信代行サービスの入力欄に合わせて正確に登録しましょう。表記名、URL掲載の可否、敬称、実績公開、サブスク配信時のクレジットは、公開前に制作者へ確認しておくと安心です。
クレジット表記とは?
クレジット表記とは、作品に関わった人の役割と名前を記載することです。
音楽であれば、作詞者、作曲者、編曲者、歌唱者、MIX担当、マスタリング担当などがクレジットにあたります。
MVや歌詞動画を公開する場合は、イラスト担当、動画担当、ロゴ担当、デザイン担当なども表記することがあります。
| 表記 | 意味 | 日本語での言い方 |
|---|---|---|
| Vocal | 歌唱 | 歌った人 |
| Lyrics | 作詞 | 歌詞を書いた人 |
| Music | 作曲 | メロディを作った人 |
| Arrangement | 編曲 | 伴奏やアレンジを作った人 |
| Mix | ミックス | 歌声と音源を整えた人 |
| Mastering | マスタリング | 最終音源を整えた人 |
| Illustration | イラスト | 絵を描いた人 |
| Movie | 動画 | MVや歌詞動画を作った人 |
| Logo Design | ロゴデザイン | ロゴを作った人 |
クレジットは、単なるお礼ではありません。
作品に関わった人の実績にもなり、公開後に誰が制作した作品なのかを確認するための大切な情報になります。
YouTube概要欄のクレジット表記例
YouTubeでオリジナル曲やMVを公開する場合は、概要欄にクレジットをまとめて書くのがおすすめです。
見やすくするなら、曲名、歌唱、作詞、作曲、編曲、MIX、イラスト、動画、各SNSリンクの順に並べると分かりやすいです。
YouTube概要欄・基本の記載例
『曲名』
Vocal:〇〇
Lyrics:〇〇
Music:〇〇
Arrangement:〇〇
Mix:〇〇
Mastering:〇〇
Illustration:〇〇
Movie:〇〇
各制作者様のリンク
〇〇:https://example.com
〇〇:https://example.com
ご視聴ありがとうございます。
初めてのオリジナル曲です。たくさん聴いていただけたら嬉しいです。
リンクを載せる場合は、制作者に掲載してよいURLを確認しておきましょう。
XのURLを載せたい人もいれば、ポートフォリオや公式サイトを載せたい人もいます。
また、制作者によっては「敬称なしでOK」「様をつけてほしい」「名義はこの表記にしてほしい」といった希望がある場合もあります。
VTuber向けのクレジット表記例
VTuberのオリジナル曲では、歌唱者本人の活動名、作詞・作曲・編曲、MIX、MV制作、イラスト、ロゴなどをまとめると分かりやすいです。
VTuber向け・YouTube概要欄の例
〇〇 1st Original Song
『タイトル』
Vocal:〇〇
Lyrics:〇〇
Music:〇〇
Arrangement:〇〇
Guitar:〇〇
Mix / Mastering:〇〇
Illustration:〇〇
Movie:〇〇
Logo Design:〇〇
Special Thanks:いつも応援してくれるリスナーのみなさん
▼制作に関わってくださった皆さま
〇〇:https://example.com
〇〇:https://example.com
▼楽曲制作のご相談はこちら
https://in-the-water.com/chikaidol-idol-moriagaru-gakkyokuteikyou-pro-senmonka-10289/10289/
VTuberの場合は、ファンネームやSpecial Thanksを入れることもあります。
ただし、クレジット欄が長くなりすぎると見づらくなるため、制作担当とメッセージは分けて書くと読みやすいです。
歌い手向けのクレジット表記例
歌い手の場合は、歌ってみた動画の概要欄に慣れている人も多いと思います。
オリジナル曲では、原曲者ではなく、自分の曲に関わった作詞者・作曲者・編曲者・MIX担当を明記しましょう。
歌い手向け・YouTube概要欄の例
Original Song
『タイトル』
Vocal:〇〇
Lyrics:〇〇
Music:〇〇
Arrangement:〇〇
Vocal Direction:〇〇
Mix:〇〇
Mastering:〇〇
Illustration:〇〇
Movie:〇〇
この曲は、歌ってみた活動からオリジナル曲へ進む第一歩として制作しました。
たくさん聴いていただけたら嬉しいです。
歌い手の場合、MIX担当やボーカルディレクション担当がいることもあります。
歌録りに関わった人、ハモリ制作を担当した人、仮歌を担当した人がいる場合は、必要に応じて表記しましょう。
配信リリースでのクレジット表記はどうする?
SpotifyやApple Musicなどへ配信リリースする場合は、YouTube概要欄とは別に、配信代行サービスの入力欄に合わせてクレジットを登録します。
配信代行サービスでは、アーティスト名、曲名、作詞者、作曲者、役割、ジャケット画像、音源ファイルなどを入力します。
TuneCore Japanのヘルプでは、著作者である作詞者・作曲者に加え、プロデューサー、リミキサー、エンジニア、使用楽器別の関係者など、楽曲制作に関わった人の役割を指定できると案内されています。
また、役割の入力や変更に関するルールがあるため、配信登録前に名前の表記を必ず確認しましょう。
| 配信登録で確認する項目 | 確認する内容 |
|---|---|
| アーティスト名 | VTuber名・歌い手名の正式表記 |
| 曲名 | 日本語表記、英語表記、表記ゆれ |
| 作詞者 | Lyricsにあたる人 |
| 作曲者 | Musicにあたる人 |
| 編曲者 | Arrangementにあたる人 |
| プロデューサー | 全体制作を担当した人 |
| ミキシングエンジニア | MIX担当 |
| マスタリングエンジニア | マスタリング担当 |
| 演奏者 | ギター、ベース、ピアノなど |
| ジャケット制作者 | カバーアートのデザイン担当 |
配信リリースでは、一度登録した内容を簡単に変えられない場合があります。
配信代行サービスやストアによって表示のされ方も違うため、登録前に公式ヘルプを確認しましょう。
配信リリースの流れは、以下の記事でも解説しています。
オリジナル曲を配信リリースする方法!YouTube・サブスク公開までの流れ
日本語表記と英語表記はどちらがいい?
クレジット表記は、日本語でも英語でも大丈夫です。
ただし、YouTube概要欄やMVでは英語表記の方が見慣れている人も多いです。
| 日本語表記 | 英語表記 | 使いやすい場所 |
|---|---|---|
| 歌唱 | Vocal | YouTube、MV、歌詞カード |
| 作詞 | Lyrics | YouTube、配信登録、歌詞カード |
| 作曲 | Music | YouTube、配信登録、歌詞カード |
| 編曲 | Arrangement | YouTube、配信登録、歌詞カード |
| ミックス | Mix | YouTube、MV |
| マスタリング | Mastering | YouTube、MV |
| イラスト | Illustration | YouTube、MV、サムネイル |
| 動画 | Movie | YouTube、MV |
日本語だけで活動している場合は、「作詞:〇〇」「作曲:〇〇」でも問題ありません。
海外リスナーや配信リリースも意識するなら、英語表記にしておくと分かりやすいです。
どちらにする場合でも、表記ゆれを避けることが大切です。
クレジット表記で確認すべき著作権の注意点
クレジット表記は、著作権の確認とも関係します。
お金を払って作曲依頼をしたからといって、作詞者や作曲者の名前を書かなくてよいとは限りません。
また、クレジットを書くことと、楽曲を自由に使えることは別の問題です。
- 作詞者名をどう表記するか
- 作曲者名をどう表記するか
- 編曲者名をどう表記するか
- クレジット表記が必須か任意か
- YouTube収益化に使えるか
- サブスク配信に使えるか
- ライブや歌枠で使えるか
- カラオケ音源公開時にも表記が必要か
- 二次利用や別アレンジ時の表記方法
JASRACは、音楽の著作物には曲だけでなく歌詞も含まれ、創作された時点から著作権が発生すると説明しています。
そのため、クレジット表記と使用範囲は、作曲依頼や契約の段階で確認しておくのが安全です。
著作権については、以下の記事でも詳しく解説しています。
VTuberのオリジナル曲の著作権は誰のもの?商用利用・収益化・二次利用を解説
歌い手のオリジナル曲の著作権は誰のもの?収益化・配信・二次利用を解説
MV・歌詞動画でのクレジット表記例
MVや歌詞動画では、動画の最後にクレジットを表示することもあります。
概要欄と同じ内容を動画内にも入れると、映像だけ切り抜かれた場合でも制作陣が分かりやすくなります。
MVエンドロールの例
Vocal:〇〇
Lyrics:〇〇
Music:〇〇
Arrangement:〇〇
Mix & Mastering:〇〇
Illustration:〇〇
Movie:〇〇
動画内クレジットは、文字が小さすぎると読みにくくなります。
エンドロールに入れる場合は、表示時間、文字サイズ、背景とのコントラストを確認しましょう。
YouTube概要欄には、動画内よりも詳しいリンクや補足情報を入れると親切です。
制作者リンクは載せるべき?
制作者リンクは、許可を取ったうえで載せるのがおすすめです。
リンクを載せることで、制作者の実績になり、リスナーが他の作品へたどり着きやすくなります。
ただし、リンク先の希望は人によって違います。
- Xを載せたい人
- 公式サイトを載せたい人
- ポートフォリオを載せたい人
- ココナラやSKIMAのページを載せたい人
- リンク掲載なしを希望する人
- 名義のみ掲載を希望する人
公開前に「クレジット表記名」と「掲載してよいURL」をまとめて確認しておきましょう。
クレジット表記で失敗しやすいポイント
初めてのオリジナル曲公開では、次のようなミスが起こりやすいです。
- 作詞者と作曲者を逆に書く
- 編曲者を書き忘れる
- MIX担当を書き忘れる
- 名義の漢字・英字表記を間違える
- 制作者リンクを確認せずに載せる
- 敬称あり・なしの希望を確認しない
- サブスク配信時のクレジットを登録し忘れる
- ジャケット画像に関与していない人の名前を入れる
- クレジットを書けば何でも使えると勘違いする
- 公開後に表記修正が必要になる
特に注意したいのは、配信リリースの登録情報です。
YouTube概要欄は後から修正しやすいですが、配信サービス側の情報は簡単に直せない場合があります。
登録前に、関係者全員の表記名を確認しましょう。
公開前に送るクレジット確認テンプレート
公開前には、制作者へクレジット表記を確認しましょう。
次のテンプレートを使うと、表記ミスを減らしやすいです。
クレジット確認テンプレート
お世話になっております。
オリジナル曲の公開前に、クレジット表記について確認させてください。
YouTube概要欄・MV内・配信リリースでは、以下のように表記する予定です。
Vocal:〇〇
Lyrics:〇〇
Music:〇〇
Arrangement:〇〇
Mix:〇〇
Mastering:〇〇
Illustration:〇〇
Movie:〇〇
表記名、役割、英字・日本語表記、リンク掲載の有無に誤りがないかご確認いただけますでしょうか。
また、掲載してよいURLがある場合は、希望のリンクを教えていただけますと幸いです。
配信リリースにも使用する予定のため、作詞者名・作曲者名・編曲者名の正式表記もあわせて確認させてください。
よろしくお願いいたします。
クレジット確認は、公開直前ではなく、MV制作や配信登録の前に済ませておくと安心です。
配信登録前のクレジットチェックリスト
配信リリースをする場合は、登録前に次の項目を確認しましょう。
- アーティスト名の正式表記
- 曲名の正式表記
- 作詞者名
- 作曲者名
- 編曲者名
- プロデューサー名
- MIX担当名
- マスタリング担当名
- 演奏者名
- ジャケット制作者名
- 各名義の英字表記
- 複数人で制作した場合の並び順
- サンプリングやライセンス素材の有無
- 配信リリースで表示してよい名前か
配信代行サービスによって、入力できる役割や表示される場所は違います。
TuneCore Japanのヘルプでも、役割の表示先や登録後の変更に関する注意が案内されています。
配信前には、公式ヘルプと制作者への確認をセットで行いましょう。
クレジット表記と契約条件はセットで確認する
クレジット表記は、契約条件とも関係します。
作曲依頼の段階で、次の内容を決めておくと安心です。
- クレジット表記は必須か任意か
- 表記名は何にするか
- 敬称をつけるか
- リンク掲載は必要か
- YouTube概要欄に載せるか
- MV内にも載せるか
- 配信リリースにも登録するか
- 実績公開してよいか
- 匿名公開の場合はどうするか
- 後からクレジット変更できるか
契約書や合意文で条件を残す場合は、クレジット表記も項目に入れておきましょう。
作曲依頼の契約条件については、以下の記事で詳しく解説しています。
作曲依頼に契約書は必要?VTuber・歌い手が確認すべき著作権・料金・納品条件
VTuber・歌い手向け「はじめてのオリ曲制作室」について
初めてのオリジナル曲制作では、曲を作るだけでなく、公開時のクレジット表記まで考える必要があります。
- YouTube概要欄に何を書けばいいか分からない
- 作詞・作曲・編曲の表記に迷っている
- MIX師や動画師の名前をどう書くか不安
- 配信リリースのクレジット登録が分からない
- 制作者リンクを載せていいか迷っている
- 公開前に確認すべき項目を整理したい
こうした悩みがある場合は、最初から完璧に専門用語を覚える必要はありません。
誰が何を担当したのか、どこで公開するのか、どの名前で表記するのかを整理するところから始めましょう。
VTuber・歌い手向けのオリジナル曲制作を相談したい方へ
「初めてのオリジナル曲でクレジット表記まで相談したい」「YouTube公開や配信リリースまで見据えて制作したい」「自分の声に合う曲を安心して作りたい」という方は、楽曲提供ページからご相談ください。
オリジナル曲のクレジット表記に関するよくある質問
オリジナル曲のクレジット表記は何を書けばいいですか?
基本は、Vocal、Lyrics、Music、Arrangement、Mix、Mastering、Illustration、Movieです。関わった人が多い場合は、演奏者、ロゴデザイン、プロデューサー、ボーカルディレクションなども追加します。
YouTube概要欄には作曲者だけ書けばいいですか?
作曲者だけでなく、作詞者、編曲者、MIX担当、マスタリング担当、イラスト担当、動画担当も書くのがおすすめです。誰が何を担当したか分かる形にしましょう。
作詞と作曲が同じ人の場合はどう書きますか?
「Lyrics / Music:〇〇」または「Lyrics:〇〇」「Music:〇〇」のように書けます。配信登録では、サービスの入力欄に合わせて作詞者・作曲者を登録しましょう。
作曲と編曲が同じ人の場合はどう書きますか?
「Music / Arrangement:〇〇」と書けます。より分かりやすくしたい場合は、「Music:〇〇」「Arrangement:〇〇」と分けても大丈夫です。
MIXとマスタリングが同じ人の場合はどう書きますか?
「Mix / Mastering:〇〇」または「Mix & Mastering:〇〇」と書けます。制作者の希望表記がある場合は、それに合わせましょう。
クレジットに敬称は必要ですか?
必須ではありません。一般的には敬称なしで表記されることが多いですが、制作者の希望がある場合は確認しましょう。本文でお礼を書く場合は「〇〇様」としても問題ありません。
制作者のリンクは載せた方がいいですか?
許可を取ったうえで載せるのがおすすめです。X、公式サイト、ポートフォリオ、依頼ページなど、どのURLを載せてよいか確認しましょう。
配信リリース後にクレジットは直せますか?
配信代行サービスやストアによって対応が異なります。簡単に変更できない場合もあるため、登録前に作詞者・作曲者・編曲者などの正式表記を確認しましょう。
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まとめ:オリジナル曲のクレジット表記は公開前に確認しよう
オリジナル曲のクレジット表記では、Vocal、Lyrics、Music、Arrangement、Mix、Mastering、Illustration、Movieなど、誰が何を担当したかを分かりやすく書きましょう。
YouTube概要欄では、曲名、制作担当、制作者リンク、楽曲へのコメントを整理して載せると見やすくなります。
配信リリースでは、配信代行サービスの入力欄に合わせて、作詞者、作曲者、編曲者、エンジニア、演奏者などを正確に登録します。
特に、作詞者名、作曲者名、編曲者名、アーティスト名、曲名の表記ゆれには注意しましょう。
クレジット表記は、作品に関わった人への敬意であり、公開後の実績にも関わる大切な情報です。
公開直前に慌てないよう、作曲依頼やMV制作の段階で、表記名、リンク掲載、配信リリース時の登録名を確認しておきましょう。
参考文献・参考サイト
この記事では、オリジナル曲のクレジット表記、配信リリース、著作権、YouTube公開に関する情報について、以下の公式情報・関連資料を参考にしています。
- TuneCore Japan ヘルプ|楽曲情報に役割(クレジット)を指定する
- TuneCore Japan ヘルプ|リリース登録について
- Spotify for Artists|Get started
- Spotify for Artists|Provider Directory
- Apple Music for Artists|How to distribute your music with Apple Music
- JASRAC|音楽の著作権とは
- JASRAC|インターネット上での音楽利用
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