『進撃の巨人 The Final Season』に登場するニコロ。
サシャに料理を振る舞っていた姿や、ガビに激しい怒りをぶつけた場面が印象に残っている人も多いのではないでしょうか。
ニコロはもともとパラディ島の人間ではなく、マーレ軍の兵士でした。しかし、捕虜としてパラディ島で生活するうちに料理人として働くようになり、サシャとの出会いによって価値観を大きく変えていきます。
この記事では、ニコロとは何者なのか、声優を担当した花輪英司さん、サシャやガビとの関係、初登場、死亡説、最後とその後について解説します。
※この記事には『進撃の巨人』The Final Seasonおよび原作終盤のネタバレが含まれます。
この記事の結論
ニコロは、マーレ軍の元兵士です。パラディ島で捕虜になったあと、料理の腕を生かして料理人として働くようになりました。アニメ版の声優は花輪英司さんです。サシャとの出会いによって「島の悪魔」と教えられていた相手への価値観が変わり、後にブラウス一家とも深く関わります。作中でニコロの死亡描写は確認されていません。ただし、原作・アニメで描かれている範囲を超えて、最終回後の生活まで細かく断定することはできません。
『進撃の巨人』ニコロとは何者?

ニコロは、マーレ軍に所属していた兵士です。
マーレからパラディ島へ送り込まれた調査船に乗っていましたが、調査兵団によって拘束され、捕虜となりました。
捕虜になった当初のニコロは、パラディ島に住むエルディア人を「島の悪魔」と考えていました。マーレで教え込まれてきた価値観が強く、パラディ島の人々に料理を作ることにも抵抗を示しています。
しかし、ニコロには料理の腕があり、パラディ島ではその能力を生かして料理人として働くことになります。
| 名前 | ニコロ |
|---|---|
| 出身 | マーレ |
| 所属 | マーレ軍の兵士・捕虜 |
| パラディ島での仕事 | 料理人 |
| 声優 | 花輪英司 |
| 関係の深い人物 | サシャ、ガビ、ファルコ、ブラウス一家 |
| 死亡描写 | 作中で明確な死亡場面は描かれていない |
ニコロは物語の中心人物ではありませんが、マーレとパラディ島の人間が理解し合える可能性と、戦争によって憎しみが連鎖する恐ろしさの両方を表した重要な人物です。
ニコロの初登場は何話?
ニコロの初登場を調べるときは、アニメの話数と原作漫画の話数を混同しないように注意が必要です。
| 媒体 | 初登場 | 内容 |
|---|---|---|
| アニメ | The Final Season 第68話「義勇兵」 | マーレの調査船、義勇兵、捕虜となったマーレ兵たちの流れの中で登場 |
| 原作漫画 | 第106話「義勇兵」 | パラディ島に来た義勇兵やマーレ兵捕虜の回想の中で登場 |
| 人物像が本格的に描かれる回 | アニメ第72話「森の子ら」周辺 | サシャ、ガビ、ファルコ、ワインをめぐる場面でニコロの感情が大きく描かれる |
アニメではThe Final Season第68話「義勇兵」が初登場回です。原作漫画では第106話「義勇兵」が初登場にあたります。
ただし、ニコロがどんな人物なのかが本格的に伝わるのは、サシャの死後、ガビやファルコ、ブラウス一家と関わる場面です。
そのため、検索で「ニコロ 初登場」と調べている人は、まず第68話・第106話を確認し、その後に第72話「森の子ら」周辺を見ると、人物像を理解しやすくなります。
ニコロがパラディ島の料理人になった経緯
ニコロが乗っていたマーレの調査船は、パラディ島に接近したところを義勇兵と調査兵団の作戦によって制圧されました。
捕虜となったマーレ兵たちは、パラディ島で港の建設などに協力することになります。そのなかでニコロは、兵士としてではなく、料理人としての能力を発揮しました。
最初はエルディア人に料理を提供することを嫌がっていたニコロですが、彼の料理を夢中で食べるサシャと出会います。
海産物を使った料理をおいしそうに食べ、心から喜んでくれるサシャの姿は、ニコロにとって大きな衝撃でした。
「島の悪魔」と教えられてきた相手が、自分の料理を喜んでくれる一人の人間だったからです。
ニコロにとって料理は、マーレ人とエルディア人という壁を越え、人と人が理解し合うきっかけになりました。
ニコロとサシャの関係は恋人だった?

ニコロとサシャが正式に恋人同士だったと明言される場面はありません。
そのため、二人が交際していたと断定することはできません。しかし、ニコロがサシャに対して特別な感情を抱いていたことは、作中の言動から強く伝わってきます。
サシャがニコロの料理を認めた
サシャは、ニコロが作った海産物料理を夢中になって食べました。
ニコロにとって、自分の料理を心から喜んでもらえた経験は、兵士として敵を倒すこととはまったく違う喜びだったと考えられます。
ニコロは後に、自分が料理を作って誰かを喜ばせるために生まれてきたのかもしれないと感じるほど、サシャとの出会いに影響を受けています。
サシャの家族にも料理を振る舞っていた
サシャの死後、ニコロはブラウス一家を自分の働くレストランに招待しています。
ただの知人であれば、亡くなった人の家族にまで料理を振る舞おうとは、なかなか考えないでしょう。
サシャ本人だけでなく、その家族にも恩返しをしようとしたことから、ニコロがサシャをどれほど大切に思っていたのかが分かります。
ブラウス氏の場面については、関連記事の『進撃の巨人』サシャの父親の声優は?声が変わったと言われる理由でも触れています。
サシャの死を知って激しく取り乱した
ニコロはサシャの死を聞いた際、冷静ではいられないほど大きなショックを受けました。
さらに、サシャを撃った人物がガビだと知ると、普段の料理人としての姿からは想像できないほど激しい怒りを見せます。
二人が恋人だったかどうかは明言されていませんが、少なくともニコロにとってサシャは、人生や価値観を変えてくれた特別な存在だったと考えられます。
ニコロとガビの関係

ニコロとガビは、どちらもマーレ側の人間です。
しかし、パラディ島で人々と交流したニコロと、パラディ島の住民を悪魔だと信じていたガビでは、物語の途中で価値観が大きく異なっていました。
ガビがサシャを殺したと知る
ガビとファルコはマーレに戻る手掛かりを求め、ニコロが働くレストランを訪れます。
ガビは、自分が飛行船に乗り込んで敵兵を撃ったことを、マーレへの忠誠を示す行動としてニコロに話しました。
ところが、ガビが撃った相手こそ、ニコロが大切に思っていたサシャでした。
その事実を知ったニコロは激怒し、ワインボトルでガビを殴ろうとします。しかし、ガビをかばったファルコが代わりにボトルの直撃を受けました。
ニコロはガビを殺そうとした
ニコロはガビをブラウス一家の前に連れ出し、サシャを殺した犯人であると明かします。
そして、サシャの父親にナイフを渡し、ガビを殺してほしいと迫りました。
しかし、サシャの父親はガビを殺しませんでした。
憎しみや過去の罪を背負うのは大人の責任であり、子どもたちを争いの「森」から出さなければならないと語ったからです。
この言葉はガビだけでなく、復讐心に支配されていたニコロにも向けられていたと考えられます。
ニコロとガビの対立は、被害者と加害者が簡単には分けられない『進撃の巨人』の世界を象徴しています。
ニコロが持っていたワインの正体
ファルコに当たったワインには、ジークの脊髄液が混ぜられていました。
このワインを口にしたエルディア人は、ジークの「叫び」を受けると巨人化する危険があります。
ニコロはワインの詳しい計画全体に参加していた人物としては描かれていません。
ただし、マーレから運ばれてきた特定のワインに何か危険なものが仕込まれている可能性には気づいていました。
そのため、ファルコの口にワインが入った可能性に気づいたニコロは、すぐに口をすすぐように指示しています。
また、調査兵団に対してもワインの危険性を伝えました。
サシャを殺したガビに強い憎しみを抱きながらも、ファルコまで犠牲にしようとはしなかった点に、ニコロの良心が表れています。
ニコロの声優は花輪英司

アニメ『進撃の巨人』でニコロの声を担当したのは、声優の花輪英司(はなわ・えいじ)さんです。
| 名前 | 花輪英司 |
|---|---|
| 読み方 | はなわ えいじ |
| 誕生日 | 7月6日 |
| 出身地 | 山梨県 |
| 所属事務所 | ケンユウオフィス |
花輪英司さんはアニメだけでなく、海外映画やドラマの吹き替えでも活躍している声優です。
主な出演作には、以下のような作品があります。
- 『進撃の巨人』ニコロ役
- 『ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ』アイアンマン役
- 『ハイキュー!!』穴原孝昭役
- 『シュガー・ラッシュ』フィックス・イット・フェリックスJr.役(日本語吹き替え)
- 『ゲーム・オブ・スローンズ』ジョン・スノウ役(日本語吹き替え)
ニコロは、サシャと接するときの穏やかな声と、ガビに怒りを爆発させる場面の落差が大きい人物です。
花輪英司さんの落ち着いた声と、感情をむき出しにした演技によって、ニコロが抱えていた悲しみや怒りが強く伝わる場面になっていました。
ニコロは死亡した?最後とその後を解説
結論からいうと、作中でニコロが死亡する場面は描かれていません。
ただし、「死亡描写がない」ことと、「原作・アニメで描かれていない最終回後の人生まで断定できる」ことは別です。
ニコロに死亡描写はある?
ニコロがガビに殺される場面や、イェーガー派に殺される場面、巨人化して死亡する場面は描かれていません。
ジークの脊髄液入りワインに関わる場面があるため、死亡したと思った視聴者もいるかもしれませんが、ニコロ自身がそのワインを飲んだ描写はありません。
最後に確認できる場面
ニコロは物語終盤で、ブラウス一家と行動している姿が確認できます。
マーレ人であるニコロが、かつて「悪魔」と教えられていたパラディ島の人々と一緒にいることには大きな意味があります。
それは、サシャとの出会いによって変わったニコロが、敵味方の境界だけでは割り切れない関係を築いたことを示しています。
ブラウス家との行動
ニコロはサシャの家族であるブラウス一家と深く関わります。
サシャの父親は、ガビへの復讐を止めただけでなく、憎しみの連鎖から子どもたちを出すという考えをニコロにも示しました。
ニコロがブラウス一家と行動していることは、サシャとの関係だけでなく、ブラウス氏の言葉を受け止めた結果としても見ることができます。
地鳴らし後について確認できる事実
地鳴らし後については、原作・アニメで描かれている場面から、ニコロが少なくとも物語終盤まで生きていることは読み取れます。
一方で、最終回後の長い人生、どこでどのように暮らし続けたのか、サシャの家族とその後どういう関係になったのかまでは、細かく説明されていません。
そのため、この記事では「死亡描写は確認されていない」「終盤でブラウス家と行動している」と整理し、描かれていない部分まで断定しない形にしています。
ニコロはマーレを裏切った?
ニコロはもともとマーレ軍の兵士でした。
パラディ島に送られた調査船に乗っていましたが、捕虜として島で生活することになります。
当初はパラディ島の人々を敵視していましたが、サシャとの出会いによって価値観が変わりました。
その後、サシャを殺したガビへの怒りや、ジークの脊髄液入りワインの危険性をめぐる行動を見ると、ニコロはマーレ側の命令に従い続けた人物ではありません。
特に、ワインの危険性を調査兵団へ伝えたことは、パラディ島の人々を守る側に近い行動といえます。
ただし、作中でニコロが「マーレを正式に裏切った」と宣言する場面があるわけではありません。
そのため、公式描写としては「元マーレ兵であり、捕虜としてパラディ島で生活し、サシャやブラウス一家との関係を通じて価値観が変わった人物」と見るのが正確です。
解釈としては、マーレの価値観から離れ、パラディ島の人々を一人の人間として見るようになった人物といえるでしょう。
ニコロはなぜ重要なキャラクターなのか
ニコロは巨人の力を持っておらず、戦闘で大きな活躍をする人物でもありません。
それでも重要なのは、サシャとの出会いによって「敵」に対する見方を変えた人物だからです。
マーレでは、パラディ島の住民は恐ろしい悪魔だと教えられていました。しかし、実際に島で暮らし、サシャに料理を食べてもらったニコロは、教えられてきた情報と現実が違うことに気づきます。
一方で、サシャを殺したガビを目の前にすると、ニコロ自身も憎しみに飲み込まれました。
偏見を乗り越えたはずのニコロも、大切な人を失えば復讐を求めてしまう。この矛盾した姿が、戦争と憎しみの連鎖を現実的に描いています。
その連鎖を止めたのが、娘を殺されたサシャの父親だったことも重要です。
ニコロは「敵と理解し合う可能性」と「被害者が新たな加害者になる危険性」の両方を担ったキャラクターといえるでしょう。
ニコロについてよくある質問
ニコロはマーレ人ですか?
ニコロはマーレ出身で、もともとはマーレ軍の兵士です。調査船でパラディ島へ向かいましたが捕虜となり、島で料理人として働くようになりました。
ニコロとサシャは付き合っていたのですか?
二人が正式に交際していたという描写はありません。ただし、ニコロがサシャに特別な好意を抱いていたことは、作中の言動から伝わってきます。
ニコロを演じた声優は誰ですか?
アニメ版の声優は花輪英司さんです。アニメ作品のほか、海外映画やドラマの日本語吹き替えでも活躍しています。
ニコロはガビに殺されましたか?
ニコロはガビに殺されていません。反対に、ニコロがサシャを殺したガビへ復讐しようとする場面が描かれています。
ニコロは巨人化しましたか?
ニコロはマーレ人であり、作中で巨人化していません。ジークの脊髄液入りワインを飲んだ描写もありません。
ニコロの初登場は何話ですか?
アニメではThe Final Season第68話「義勇兵」、原作漫画では第106話「義勇兵」が初登場です。人物像がより深く描かれるのは、ガビやファルコ、ブラウス一家と関わる「森の子ら」周辺のエピソードです。
ニコロの最後はどうなりましたか?
作中でニコロの死亡描写はありません。物語終盤ではブラウス一家と行動している姿が確認できます。ただし、原作・アニメで描かれていない最終回後の細かな生活まで断定することはできません。
ニコロはマーレを裏切ったのですか?
ニコロが作中で「マーレを裏切った」と正式に宣言する場面はありません。ただし、捕虜としてパラディ島で生活し、サシャとの出会いで価値観が変わり、ワインの危険性を調査兵団へ伝えるなど、マーレの価値観から離れていく行動は描かれています。
ニコロの年齢は何歳ですか?
ニコロの年齢は、公式には明確な数字として示されていません。そのため、この記事では推測で「何歳」とは断定しません。
まとめ:ニコロはサシャとの出会いで変わったマーレ人
今回は、『進撃の巨人』に登場するニコロについて解説しました。
- ニコロはパラディ島で捕虜になった元マーレ兵
- 料理人として働き、サシャとの出会いで価値観が変わった
- サシャと恋人だったとは明言されていない
- サシャを殺したガビに激しい復讐心を抱いた
- ジークの脊髄液入りワインの危険性を調査兵団へ伝えた
- 声優は花輪英司さん
- アニメ初登場は第68話「義勇兵」、原作初登場は第106話「義勇兵」
- 作中で明確な死亡描写は確認されていない
登場場面はそれほど多くありませんが、ニコロは『進撃の巨人』が描く差別、戦争、憎しみの連鎖を理解するうえで欠かせない人物です。
サシャに料理を喜んでもらったことで、ニコロは「島の悪魔」ではなく、一人の人間を見るようになりました。
そしてサシャを失った後は、自分もまた憎しみに飲み込まれそうになります。そのニコロを止めたブラウス氏の言葉まで含めて、作品のテーマが凝縮されたエピソードだったのではないでしょうか。
関連記事
参考資料
- TVアニメ『進撃の巨人』The Final Season公式サイト「物語」
- ABEMA|進撃の巨人 The Final Season #68 義勇兵
- マガポケ|進撃の巨人 第106話「義勇兵」
- ケンユウオフィス|花輪英司,奈良徹 出演 TVアニメ「進撃の巨人The Final Season」
- ケンユウオフィス|花輪英司 公式プロフィール
※本記事は、原作・アニメで確認できる描写をもとに整理しています。作中で明言されていない年齢や最終回後の詳細な生活については、推測で断定しないようにしています。