VTuberがオリジナル曲を依頼する方法!制作の流れ・準備するもの・作曲家への伝え方

VTuberがオリジナル曲を依頼するなら、最初に「何のための曲か」を決める

VTuberとして活動していると、いつか自分だけのオリジナル曲がほしいと思うタイミングがあります。

デビュー記念、活動周年、誕生日配信、3Dお披露目、歌枠、ライブ出演、MV投稿、配信リリースなど、オリジナル曲があると活動の見え方が大きく変わります。

ただ、初めて作曲家に依頼する場合は、「どこまで準備すればいいのか」「何を伝えればいいのか」「費用や権利はどう確認すればいいのか」が分かりにくいと思います。

結論からいうと、VTuberがオリジナル曲を依頼するときは、いきなり「曲を作ってください」と送るのではなく、曲の目的・活動コンセプト・参考曲・予算・納期・使用範囲を整理してから相談するのが大切です。

この記事の結論
VTuberがオリジナル曲を依頼するときは、「どんな活動をしていて、誰に届ける曲で、どこで使うのか」を作曲家に伝えると失敗しにくくなります。特に、参考曲、歌いやすいキー、予算、納期、YouTube収益化やライブ使用などの権利範囲は、最初の相談で確認しておきましょう。

VTuberがオリジナル曲を依頼する流れ

まずは、VTuberがオリジナル曲を作るときの全体の流れを見ていきましょう。

手順 やること ポイント
1 曲の目的を決める デビュー曲、周年曲、歌枠用、ライブ用など
2 活動コンセプトを整理する キャラクター性、世界観、リスナーとの関係性
3 参考曲を集める 2〜3曲に絞り、好きなポイントを書く
4 予算と納期を決める 曲代だけでなく、MIXや動画費も考える
5 作曲家へ相談する 制作範囲、権利、修正回数を確認する
6 デモを確認する 方向性のズレは早めに伝える
7 歌を録音する 仮歌やガイドメロディをもとに歌入れする
8 MIX・マスタリングを行う 歌声とオケを整えて公開用に仕上げる
9 MV・サムネイルを準備する YouTube投稿や告知に必要
10 公開・歌枠・ライブで使う 投稿後も活動の武器として育てる

オリジナル曲制作は、作曲家に丸投げするものではありません。

VTuber本人の活動内容、声、世界観、リスナーに届けたい気持ちを共有しながら、一緒に形にしていくものです。





VTuberが作曲依頼前に準備するもの

作曲家に相談する前に、次の情報をまとめておくとスムーズです。

1.活動名・チャンネルURL

まずは、VTuber名、YouTubeチャンネル、X、TikTok、配信サイトなどを伝えましょう。

作曲家は、配信内容や声の雰囲気、活動ジャンルを見ることで、どんな曲が合いそうか判断しやすくなります。

2.活動コンセプト

VTuberのオリジナル曲では、キャラクター性や世界観がとても大切です。

  • 元気で明るいキャラクター
  • 癒し系・お姉さん系
  • 魔法・ファンタジー系
  • 近未来・サイバー系
  • 和風・妖怪・神社系
  • ゲーム実況メイン
  • 歌枠メイン
  • リスナーとの距離が近い雑談系

同じ「かわいい曲」でも、元気なアイドル系なのか、ふわっとした癒し系なのかで作り方は変わります。

自分のプロフィール文、配信タグ、ファンネーム、活動テーマがある場合は、それも共有すると曲に落とし込みやすくなります。

3.曲の目的

曲の目的は、最初に決めておきたい項目です。

目的 向いている曲 重視すること
デビュー曲 自己紹介ソング 名前・世界観・第一印象
周年記念曲 感謝ソング、成長ソング リスナーへの想い
誕生日曲 明るい記念曲 お祝い感、特別感
歌枠用 何度も歌いやすい曲 キー、覚えやすさ
ライブ用 盛り上がる曲 サビ、掛け声、テンポ
MV投稿用 聴かせる曲 完成度、世界観、映像映え
配信OP・ED用 短尺テーマ曲 印象に残るフレーズ

「何のための曲か」が決まると、曲調、尺、予算、納期、制作範囲も決めやすくなります。

4.参考曲

参考曲は、作曲家にイメージを伝えるための重要な資料です。

ただし、曲名だけを送るのではなく、「どこが好きなのか」まで書きましょう。

参考曲の伝え方例

参考曲は以下の3曲です。

1曲目:〇〇
好きなポイント:サビの明るさと、リスナーと一緒に歌えそうな感じが好きです。

2曲目:〇〇
好きなポイント:イントロのキラキラした音色が、自分の配信画面の雰囲気に合いそうです。

3曲目:〇〇
好きなポイント:歌詞の距離感が近く、リスナーへの感謝を重くなりすぎずに伝えているところが好きです。

※既存曲に似せたいというより、方向性の参考として共有しています。

参考曲は2〜3曲に絞るのがおすすめです。

多すぎると方向性がぶれやすくなります。

5.歌いやすいキー・音域

VTuberのオリジナル曲では、歌いやすいキーがとても大切です。

歌枠でよく歌っている曲、得意な音域、苦手な高さ、裏声に切り替わるポイントなどが分かると、作曲家もメロディを作りやすくなります。

過去の歌枠アーカイブや歌ってみた動画がある場合は、参考音源として共有するとよいです。

6.予算

予算は、できれば最初に伝えましょう。

「なるべく安く」よりも、「上限は〇万円で、作詞・作曲・編曲まで相談したいです」と書いた方が、作曲家側も現実的な提案をしやすくなります。

費用相場については、以下の記事で詳しく解説しています。


VTuberのオリジナル曲はいくらかかる?作曲依頼の費用相場と予算の決め方

7.納期・公開予定日

誕生日や周年配信で使う場合は、初披露日から逆算して依頼する必要があります。

作曲、編曲、修正、録音、MIX、動画制作まで考えると、できれば公開予定日の2〜3か月前には相談しておくと安心です。

8.使用範囲

完成した曲をどこで使いたいのかも、必ず伝えましょう。

  • YouTube投稿
  • YouTube収益化
  • 歌枠・配信での歌唱
  • ライブ使用
  • SNS投稿
  • ショート動画での使用
  • 配信リリース
  • CD・グッズ収録
  • カラオケ配信

オリジナル曲を依頼しても、すべての用途が自由に使えるとは限りません。

YouTube収益化、ライブ使用、配信リリース、CD販売などを考えている場合は、最初に確認しておきましょう。

VTuberが作曲家に伝えるべきこと一覧

作曲依頼で伝える情報を、一覧にすると次のようになります。

伝えること 具体例
活動名 VTuber名、チャンネルURL、X、配信サイト
活動内容 雑談、歌枠、ゲーム実況、ASMR、ライブ活動など
キャラクター性 元気、癒し、かっこいい、闇かわいい、和風など
曲の目的 デビュー曲、周年曲、誕生日曲、歌枠用、MV投稿用
曲の雰囲気 かわいい、ロック、電波系、バラード、EDM、和風など
参考曲 曲名と好きなポイントを2〜3曲
歌いやすいキー 得意な曲、苦手な音域、過去の歌唱音源
依頼範囲 作詞、作曲、編曲、仮歌、MIX、マスタリング
予算 上限〇万円、相談可能な範囲
納期 完成希望日、初披露日、公開予定日
使用範囲 YouTube、収益化、ライブ、SNS、配信リリース

すべてを完璧に決めてから依頼する必要はありません。

ただし、分かっている情報が多いほど、作曲家側は提案しやすくなります。

VTuber向け作曲依頼テンプレート

初めて作曲家に連絡する場合は、以下のテンプレートを使うと分かりやすいです。

VTuber向け・作曲依頼テンプレート

はじめまして。VTuberとして活動している〇〇と申します。
オリジナル曲の制作をお願いしたく、ご相談しました。

【活動内容】
YouTubeで雑談、歌枠、ゲーム配信を中心に活動しています。
チャンネルURL:〇〇
X:〇〇

【キャラクター・活動コンセプト】
明るく親しみやすい雰囲気で、リスナーさんとの距離が近い配信を大切にしています。
活動テーマは「〇〇」です。

【曲の使用目的】
活動〇周年の記念曲として初披露し、その後YouTubeに投稿したいです。
今後、歌枠やライブでも歌っていきたいと考えています。

【希望する曲の雰囲気】
明るく前向きで、リスナーさんへの感謝が伝わる曲にしたいです。
サビは覚えやすく、一緒に口ずさみやすい雰囲気を希望しています。

【参考曲】
・〇〇:サビの開放感が好きです。
・〇〇:イントロのキラキラした音色を参考にしたいです。
・〇〇:歌詞の距離感が近くて好きです。

【歌いやすいキー・参考歌唱】
普段は〇〇の曲を原キーで歌っています。
高すぎる曲は少し苦手です。
参考になる歌枠・歌ってみた動画はこちらです:〇〇

【依頼したい範囲】
作詞・作曲・編曲・仮歌まで相談したいです。
可能であれば、ボーカルMIXやマスタリングについても相談したいです。

【使用範囲】
YouTube投稿、YouTube収益化、配信での歌唱、ライブ使用、SNS投稿を考えています。
将来的に配信リリースも検討しています。

【希望納期】
〇月〇日の周年配信で初披露したいため、〇月〇日ごろまでに完成希望です。

【予算】
〇万円前後で考えています。
内容によって相談可能です。

【確認したいこと】
・制作範囲
・料金
・納期
・修正回数
・商用利用の可否
・著作権、使用許諾の扱い
・クレジット表記
・実績公開の有無

お見積もり可能でしたら、対応範囲と料金を教えていただけますと幸いです。
よろしくお願いいたします。

このテンプレートをそのまま使う場合は、自分の活動内容に合わせて不要な項目を削ってください。

大切なのは、作曲家が「どんなVTuberに、どんな場面で使う曲を作るのか」を想像できる状態にすることです。





VTuberのオリジナル曲制作で必要な工程

オリジナル曲は、作曲だけで完成するわけではありません。

歌もの曲として公開する場合、次のような工程があります。

工程 内容 確認ポイント
作詞 歌詞を書く 本人の言葉をどこまで入れるか
作曲 メロディやコードを作る 歌いやすいキーか
編曲 伴奏、楽器構成、イントロ、間奏を作る 世界観や配信画面に合うか
仮歌 歌い方の見本を入れる 歌入れの参考になる
ボーカル録音 VTuber本人が歌を録る 録音環境とスケジュールを確保する
MIX 歌声と伴奏をなじませる 作曲家が対応するか、別依頼か
マスタリング 公開用に音量や質感を整える YouTube投稿や配信リリースで重要
MV・歌詞動画 動画として公開する イラストや動画制作費も必要

初めての依頼で多い勘違いは、「作曲依頼をしたら、YouTubeに投稿できる完成動画まで全部できる」と思ってしまうことです。

実際には、作詞、作曲、編曲、MIX、動画制作は別料金・別担当になる場合があります。

依頼前に、どこまで含まれているのかを必ず確認しましょう。

VTuberが作曲依頼で失敗しやすいポイント

初めてオリジナル曲を依頼するときは、次のような失敗が起こりやすいです。

活動コンセプトを伝えていない

VTuberのオリジナル曲は、声だけでなく、キャラクター性や世界観も大切です。

活動コンセプトを伝えないと、ただの一般的な歌もの曲になり、自分らしさが弱くなることがあります。

参考曲を送るだけで説明しない

参考曲を送るだけでは、どの部分を参考にしたいのか伝わりにくいです。

「サビの開放感」「イントロの音色」「歌詞の距離感」「テンポ感」など、好きなポイントを書きましょう。

歌いやすいキーを考えていない

VTuber本人が歌う曲なら、歌いやすいキーはとても重要です。

高すぎる曲、低すぎる曲、早口すぎる曲は、歌枠やライブで繰り返し歌うのが難しくなります。

MIXや動画制作費を考えていない

曲が完成しても、歌入れ、MIX、サムネイル、MV、歌詞動画が必要になることがあります。

曲代だけで予算を使い切らないように、公開までの総額で考えましょう。

使用範囲を確認していない

YouTube投稿、収益化、ライブ使用、SNS投稿、配信リリースなど、使いたい範囲は最初に確認しましょう。

あとから用途を広げると、追加料金や再確認が必要になる場合があります。

作曲家に依頼するときに確認すべきチェックリスト

依頼前には、以下の項目を確認しておくと安心です。

  • 作詞は含まれるか
  • 作曲だけか、編曲まで含まれるか
  • フルコーラスかワンコーラスか
  • 仮歌は付くか
  • ボーカルMIXは含まれるか
  • マスタリングは含まれるか
  • 修正は何回まで可能か
  • 納期はいつか
  • YouTube収益化に使えるか
  • ライブで歌ってよいか
  • 配信リリースできるか
  • SNSやショート動画で使えるか
  • クレジット表記は必要か
  • 著作権や使用許諾の扱いはどうなるか
  • 実績公開されるか

特に、YouTube収益化やライブ使用を考えている場合は、必ず使用範囲を確認しておきましょう。

YouTubeヘルプでは、収益化対象にするには、コンテンツを商用利用するための権利を得ていることが必要とされています。

また、JASRAC管理楽曲をインターネット上で利用する場合には、利用形態によって確認や手続きが必要になる場合があります。

初めてのVTuberオリ曲におすすめの方向性

初めてのオリジナル曲では、いきなり豪華すぎる曲を目指すより、活動で何度も使える曲を作るのがおすすめです。

方向性 向いている人 ポイント
自己紹介ソング 活動初期のVTuber 名前や世界観を覚えてもらいやすい
感謝ソング 周年・誕生日向け リスナーとの関係性を伝えやすい
歌枠で歌いやすい曲 歌配信を続けたい人 キーとテンポが重要
ライブ向け曲 イベント出演を考えている人 サビ、掛け声、盛り上がりが大切
配信OP・ED曲 配信の印象を強くしたい人 短くても覚えやすいフレーズが必要

VTuberの場合、曲はただの音源ではなく、活動の名刺になります。

初めてのオリジナル曲なら、「自分の声に合っている」「リスナーが覚えやすい」「配信で何度も歌える」の3つを優先すると使いやすいです。

費用を抑えてオリジナル曲を依頼するコツ

予算が限られている場合でも、工夫すればオリジナル曲制作は相談できます。

  • ワンコーラスから作る
  • 歌詞の一部を自分で用意する
  • 参考曲を明確にして修正を減らす
  • MIXや動画は別工程として考える
  • 納期に余裕を持つ
  • まずは歌枠や配信で使える曲を優先する

費用の考え方については、こちらの記事で詳しくまとめています。


VTuberのオリジナル曲はいくらかかる?作曲依頼の費用相場と予算の決め方

VTuber・歌い手向け「はじめてのオリ曲制作室」について

初めてのオリジナル曲制作では、分からないことが多いと思います。

  • 自分に合う曲調が分からない
  • 作曲家に何を伝えればいいか分からない
  • 予算内でどこまで作れるか知りたい
  • 歌詞を自分で書くべきか迷っている
  • 歌枠やライブで歌いやすい曲にしたい
  • リスナーに覚えてもらえる曲がほしい

こうした悩みがある場合は、最初から完璧な依頼文を作る必要はありません。

活動内容、歌いたい雰囲気、予算、公開予定日を整理するところから始めれば大丈夫です。

VTuber・歌い手向けのオリジナル曲制作を相談したい方へ

「初めてのオリ曲で何を頼めばいいか分からない」「自分の活動に合う曲を一緒に考えてほしい」「予算内でどこまで作れるか相談したい」という方は、楽曲提供ページからご相談ください。


VTuber・歌い手向けオリジナル曲制作の相談はこちら

VTuberのオリジナル曲依頼に関するよくある質問

VTuberがオリジナル曲を依頼するには何から始めればいいですか?

まずは曲の目的を決めましょう。デビュー曲なのか、周年曲なのか、歌枠用なのか、ライブ用なのかによって、必要な曲調や制作範囲が変わります。

作曲家に何を伝えればいいですか?

活動名、チャンネルURL、活動コンセプト、曲の目的、参考曲、歌いやすいキー、予算、納期、使用範囲を伝えるとスムーズです。

参考曲は何曲くらい送ればいいですか?

2〜3曲がおすすめです。曲名だけでなく、「サビの雰囲気が好き」「イントロの音色が好き」など、好きなポイントも書きましょう。

VTuberのオリジナル曲はどれくらい前に依頼すべきですか?

周年配信や誕生日で使う場合は、できれば2〜3か月前に相談しておくと安心です。作曲、修正、歌入れ、MIX、動画制作の時間を考えて逆算しましょう。

作曲依頼にMIXは含まれますか?

作曲家やプランによって異なります。作詞・作曲・編曲までのプランもあれば、仮歌やMIXまで対応している場合もあります。依頼前に確認しましょう。

YouTubeで収益化しても大丈夫ですか?

契約や使用許諾によります。YouTube投稿、収益化、ライブ使用、配信リリースなどを考えている場合は、最初の相談で使用範囲を伝えて確認しましょう。

著作権は依頼者のものになりますか?

必ずしもそうではありません。作曲家が著作権を持ったまま、依頼者が決められた範囲で使用できる形になることも多いです。著作権譲渡を希望する場合は追加料金になる可能性があります。

関連記事

まとめ:VTuberのオリジナル曲依頼は「活動コンセプト」と「使用目的」を伝えるのが大切

VTuberがオリジナル曲を依頼する方法は、難しく見えますが、順番に整理すれば初めてでも相談できます。

大切なのは、まず曲の目的を決めることです。

デビュー曲、周年曲、歌枠用、ライブ用、MV投稿用では、必要な曲調や完成度が変わります。

次に、活動コンセプト、参考曲、歌いやすいキー、予算、納期、使用範囲を整理しましょう。

VTuberのオリジナル曲は、ただの歌ではなく、活動の世界観やリスナーとの関係性を形にするものです。

作曲家に依頼するときは、「どんな曲がほしいか」だけでなく、「どんな活動をしていて、誰に届けたい曲なのか」まで伝えると、自分らしいオリジナル曲に近づきます。

参考文献・参考サイト

この記事では、VTuberのオリジナル曲依頼、作曲依頼、音楽利用、著作権、YouTube収益化に関する情報について、以下の公式情報・関連資料を参考にしています。

※作曲依頼の料金、納品範囲、商用利用、著作権、クレジット表記、修正回数は、作家やサービスによって異なります。依頼前に必ず見積もりを取り、使用範囲と納品内容を確認してください。

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