VTuberのオリジナル曲は、公開して終わりではなく「公開前から伸ばす準備」が大切
VTuberとして初めてオリジナル曲を公開するとき、「せっかく作った曲だから、たくさん聴いてほしい」と思うはずです。
しかし、オリジナル曲はYouTubeに投稿しただけで自然に伸びるとは限りません。
特に個人VTuberや活動初期のVTuberの場合、公開前の告知、公開日の盛り上げ、公開後のShorts切り抜き、歌枠での導線を作らないと、良い曲でも見つけてもらいにくくなります。
結論からいうと、VTuberのオリジナル曲の再生数を伸ばすには、公開前・公開当日・公開後の3段階で告知することが大切です。
この記事の結論
VTuberのオリジナル曲は、公開前から「誰に聴いてほしい曲か」「どのサビを覚えてほしいか」「どのShortsを切り出すか」を決めておきましょう。公開当日はプレミア公開や同時視聴で熱量を作り、公開後はサビ、歌詞、制作裏話、歌枠切り抜き、リスナー参加型投稿をShortsで出し続けると、再生導線を作りやすくなります。
VTuberのオリジナル曲が伸びにくい原因
まず、オリジナル曲が伸びにくい原因を整理しておきましょう。
曲のクオリティが低いから伸びない、という単純な話ではありません。
むしろ、曲が良くても「見つけてもらう導線」がなければ、再生数は伸びにくくなります。
| 伸びにくい原因 | 起こりやすい状態 | 対策 |
|---|---|---|
| 公開前の告知が少ない | 投稿して初めて存在を知る人が多い | 公開日までに期待感を作る |
| サビが切り出されていない | 曲の良い部分が伝わらない | Shortsでサビを何度も見せる |
| タイトルが弱い | どんな曲か分からない | 曲名+VTuber名+Original Songを入れる |
| サムネイルが弱い | クリックされにくい | 曲の世界観が分かる画像にする |
| 公開後の投稿が止まる | 公開日だけで終わる | 1〜2週間はShortsとSNSで広げる |
| 歌枠で歌わない | リスナーが曲を覚えない | 歌枠の定番曲にする |
| リスナーが参加できない | 拡散されにくい | 感想、コール、歌ってみた導線を作る |
オリジナル曲は、公開した瞬間だけで勝負するものではありません。
公開前から「この曲を待っている人」を増やし、公開後に何度も思い出してもらうことで、少しずつ再生導線を増やしていきます。
公開前にやるべき告知
オリジナル曲の再生数を伸ばすには、公開前の告知がとても重要です。
公開日まで何も言わずに突然投稿するよりも、「この日に新曲が出る」とリスナーに覚えてもらった方が、初動を作りやすくなります。
公開前に出す情報
- 曲名
- 公開日
- 公開時間
- サムネイルまたはティザー画像
- 曲のテーマ
- サビの一部
- 歌詞の一部
- 制作に込めた想い
- 作詞・作曲・編曲・MIXなどのクレジット
- プレミア公開ページのURL
公開前の告知では、すべてを一度に出す必要はありません。
むしろ、少しずつ情報を出していく方が、リスナーの期待感を作りやすいです。
公開7日前からの告知例
| 時期 | 投稿内容 | 目的 |
|---|---|---|
| 7日前 | 新曲公開のお知らせ | 存在を知ってもらう |
| 5日前 | 曲のテーマ・制作理由 | 感情移入してもらう |
| 3日前 | サビの一部・歌詞画像 | 曲の印象を残す |
| 2日前 | Shortsティザー | 短く聴いてもらう |
| 前日 | プレミア公開URLを共有 | 待機導線を作る |
| 当日朝 | 公開時間の再告知 | 見逃しを防ぐ |
| 公開直前 | 配信・X・コミュニティで呼びかけ | 同時視聴を増やす |
告知は「見てください」だけでは弱くなりがちです。
「この曲は、活動を支えてくれたリスナーさんへ向けて作りました」「サビのこの一文を聴いてほしいです」のように、聴く理由を伝えると反応されやすくなります。
プレミア公開で初動を作る
YouTubeでMVやフル音源を公開するなら、プレミア公開を使うのも選択肢です。
プレミア公開にすると、公開前に動画ページを共有でき、リスナーが公開時間を待つ形を作れます。
公開時にチャットで一緒に見られるため、誕生日曲、周年曲、デビュー曲など、特別感を出したいオリジナル曲と相性がよいです。
プレミア公開でやること
- 公開ページを早めに作る
- XやYouTubeコミュニティでURLを共有する
- 配信の最後にプレミア公開へ誘導する
- 公開直前にリマインドする
- チャットでリスナーと一緒に見る
- 公開後すぐ感想投稿を促す
YouTube公式ヘルプでも、プレミア公開をスケジュールすると、公開前に動画再生ページを共有して話題を盛り上げられると案内されています。
新曲公開を「投稿」ではなく「イベント」にすると、リスナーが参加しやすくなります。
Shortsで切り出すべき場所
VTuberのオリジナル曲を伸ばすうえで、Shortsはかなり重要です。
フルMVだけを投稿して終わるのではなく、曲の良い部分を短く切り出して、何度も触れてもらう導線を作りましょう。
YouTubeでは、正方形または縦長で3分以内の動画はショート動画に分類されます。
Shortsに向いている切り出し
- サビの一番キャッチーな部分
- 歌詞が刺さる1フレーズ
- タイトル回収のフレーズ
- 高音やロングトーンの見せ場
- かわいい振付や手の動き
- MVの一番きれいなカット
- 歌枠で歌った切り抜き
- 制作裏話とサビを組み合わせた動画
- リスナーへのメッセージ部分
- コールや合いの手が入る部分
最初からフル尺を見てもらうのはハードルが高いです。
まずはShortsで「このサビいいかも」「この声好きかも」と思ってもらい、そこからフルMVへ誘導しましょう。
Shorts投稿のネタ一覧
オリジナル曲のShortsは、同じサビをただ繰り返すだけでは飽きられやすいです。
切り口を変えて、曲を何度も見せるのがポイントです。
| Shortsネタ | 内容 | 目的 |
|---|---|---|
| サビ初公開 | 一番強い15〜30秒を見せる | 曲の印象を残す |
| 歌詞抜き出し | 刺さるフレーズをテロップで見せる | 共感を作る |
| 制作裏話 | この曲を作った理由を話す | 感情移入を作る |
| 歌枠切り抜き | 配信で歌った部分を切り出す | 生歌の魅力を伝える |
| 振付・手振り | サビの動きを見せる | 真似しやすくする |
| コール練習 | 合いの手や掛け声を教える | 参加しやすくする |
| レコーディング風景 | 録音している雰囲気を見せる | 制作過程を共有する |
| MV比較 | イラストや歌詞演出を見せる | 映像の魅力を伝える |
| リスナー感想紹介 | 感想ポストを紹介する | 拡散の空気を作る |
| 公開後リマインド | 「フルは概要欄へ」と案内する | 本編へ誘導する |
同じ曲でも、サビ、歌詞、制作背景、歌枠、振付、感想紹介で切り口を変えれば、何本もShortsにできます。
ShortsからフルMVへ誘導する方法
Shortsの目的は、Shortsだけで再生数を稼ぐことではありません。
オリジナル曲の場合は、ShortsをきっかけにフルMV、歌枠、チャンネル登録、配信視聴へつなげることが大切です。
Shortsに入れたい導線
- テロップで「フルはチャンネルへ」と入れる
- 固定コメントにフルMVのURLを書く
- 説明欄にフルMVのURLを書く
- 動画内で曲名を見せる
- タイトルに曲名とVTuber名を入れる
- 公開中であることを冒頭か最後に入れる
- 関連動画や再生リストへまとめる
Shortsは流し見されやすいため、最後まで見ないと分からない導線だけでは弱いです。
動画の冒頭か画面内に、曲名や「フル公開中」と分かる情報を入れると、興味を持った人が移動しやすくなります。
タイトル・サムネイル・説明欄の整え方
YouTubeでは、動画を見つけてもらうために、タイトル、サムネイル、説明欄が重要です。
YouTube公式ヘルプでも、動画の検索時にはタグよりもタイトル、サムネイル、説明などのメタデータが重要だと案内されています。
オリジナル曲のタイトル例
タイトル例
【Original Song】曲名 / VTuber名
VTuber名 – 曲名【オリジナル曲】
【MV】曲名 / VTuber名【Original Song】
曲名 – VTuber名|初オリジナル曲
曲名だけだと、初見の人には何の動画か分かりにくいことがあります。
「Original Song」「オリジナル曲」「MV」「VTuber名」を入れると、動画の内容が伝わりやすくなります。
説明欄に入れたい内容
- 曲名
- この曲を作った理由
- 歌詞のテーマ
- 作詞・作曲・編曲・MIX・動画のクレジット
- 歌詞
- SNSリンク
- 配信タグ
- 歌枠やライブでの使用案内
- 感想投稿用ハッシュタグ
説明欄は、リスナーが曲を深く知る場所にもなります。
ただURLを並べるだけではなく、「この曲は何のために作ったのか」を短く書くと、感想も生まれやすくなります。
ハッシュタグの使い方
YouTubeでは、タイトルや説明欄にハッシュタグを追加できます。
ハッシュタグは、同じハッシュタグが付いた動画やプレイリストのページへつながるため、曲のテーマや活動名を整理して付けましょう。
使いやすいハッシュタグ例
- #VTuber
- #オリジナル曲
- #OriginalSong
- #Vsinger
- #歌ってみた
- #新人VTuber
- #曲名
- #活動名
ハッシュタグを大量に入れれば伸びるわけではありません。
曲名、活動名、ジャンル、VTuberであることが伝わるものを、必要な分だけ使いましょう。
公開後1週間の動き方
オリジナル曲は、公開日だけで終わらせないことが大切です。
公開後1週間は、何度も違う角度で曲を見せましょう。
| 日数 | やること | 目的 |
|---|---|---|
| 公開当日 | プレミア公開、感想投稿の呼びかけ | 初動を作る |
| 翌日 | サビShortsを投稿 | フルMVへ誘導する |
| 2日後 | 歌詞の意味を投稿 | 感情移入を深める |
| 3日後 | 制作裏話Shorts | 曲の背景を伝える |
| 4日後 | 歌枠で歌う | リスナーに覚えてもらう |
| 5日後 | 感想ポストを紹介 | 拡散の空気を作る |
| 6日後 | 別サビ・落ちサビを切り出す | 別の魅力を見せる |
| 7日後 | 1週間ありがとう投稿 | 再視聴を促す |
同じURLを毎日貼るだけでは、告知感が強くなりすぎます。
「今日は歌詞の話」「今日は制作裏話」「今日は歌枠で歌う」のように、話題を変えながら自然に曲へ誘導しましょう。
歌枠でオリジナル曲を育てる
VTuberのオリジナル曲は、MV投稿だけでなく、歌枠で育てることも大切です。
歌枠で何度も歌うことで、リスナーが曲を覚え、コメントで歌詞やコールを打ちやすくなります。
歌枠での使い方
- 配信の最後に毎回歌う
- 記念配信で必ず歌う
- 歌詞を画面に出す
- コールや合いの手を教える
- 「フルMVも見てね」と自然に案内する
- 歌枠切り抜きをShortsにする
一度投稿したMVを見てもらうだけでは、曲は定着しにくいです。
配信の中で繰り返し歌い、リスナーにとって「このVTuberといえばこの曲」と思ってもらうことが大切です。
リスナー参加型にすると広がりやすい
オリジナル曲は、リスナーが参加できる形にすると広がりやすくなります。
ただ聴いてもらうだけでなく、感想を書いたり、サビを覚えたり、歌ってみたり、イラストを描いたりできる余白を作りましょう。
参加型のアイデア
- 感想用ハッシュタグを作る
- 好きな歌詞を引用してもらう
- サビの振付を真似してもらう
- ファンアート企画をする
- 歌ってみた用のカラオケ公開を検討する
- コール練習Shortsを出す
- 配信で感想を読む
歌ってみた用のカラオケ音源を公開する場合は、作曲家との契約や使用範囲を確認しましょう。
ファンの二次利用を許可したい場合も、事前にルールを整えておくと安心です。
著作権や二次利用については、以下の記事でも詳しく解説しています。
VTuberのオリジナル曲の著作権は誰のもの?商用利用・収益化・二次利用を解説
再生数を伸ばしたいときのNG例
再生数を伸ばしたいときほど、やり方を間違えると逆効果になることがあります。
- 公開日にだけ大量告知して、その後何もしない
- 毎回同じ文章でURLだけ貼る
- Shortsを作らずフルMVだけで勝負する
- サビ以外の弱い部分ばかり切り出す
- 曲名やVTuber名が分からない投稿にする
- ハッシュタグを大量につけすぎる
- 歌枠でほとんど歌わない
- リスナーが感想を投稿しやすい導線を作らない
- 著作権や二次利用の確認なしにカラオケ音源を配る
特に、公開後に動きが止まるのはもったいないです。
オリジナル曲は、公開日から1〜2週間が最初の育成期間です。
その期間にShorts、歌枠、SNS、感想紹介を組み合わせて、曲に触れる回数を増やしましょう。
公開前後の告知テンプレート
告知文に迷ったときは、次のような形で投稿できます。
公開前告知テンプレート
新オリジナル曲を公開します。
タイトルは「〇〇」。
〇月〇日〇時にYouTubeでプレミア公開予定です。
この曲は、いつも応援してくれるリスナーさんへ向けて作りました。
サビの「〇〇」という言葉を、ぜひ聴いてほしいです。
公開ページはこちら:〇〇
公開後告知テンプレート
オリジナル曲「〇〇」を公開しました。
初めて自分の言葉と声で届ける、大切な1曲です。
フルで聴いてもらえたらうれしいです。
感想は「#〇〇」で投稿してくれたら見に行きます。
MVはこちら:〇〇
Shorts投稿文テンプレート
オリジナル曲「〇〇」のサビを少しだけ。
この一文をいちばん聴いてほしくて作りました。
フルはチャンネルから見られます。
#VTuber #オリジナル曲 #OriginalSong
VTuber・歌い手向け「はじめてのオリ曲制作室」について
オリジナル曲は、作って終わりではありません。
公開後にどう聴いてもらうか、Shortsでどこを切り出すか、歌枠でどう育てるかまで考えると、曲が活動の武器になりやすくなります。
- Shortsで切り出しやすいサビにしたい
- 歌枠で何度も歌える曲にしたい
- リスナーが感想を書きたくなる曲にしたい
- 公開前後の告知まで見据えて作りたい
- 初めてのオリ曲を活動の名刺にしたい
VTuber・歌い手向けのオリジナル曲制作を相談したい方へ
「Shortsで広げやすいオリジナル曲がほしい」「歌枠で何度も歌える曲を作りたい」「公開後の使い方まで考えて曲を作りたい」という方は、楽曲提供ページからご相談ください。
VTuberのオリジナル曲の再生数に関するよくある質問
VTuberのオリジナル曲は公開しただけで伸びますか?
公開しただけで自然に伸びるとは限りません。公開前の告知、公開当日の盛り上げ、公開後のShorts切り抜き、歌枠での歌唱、SNSでの感想導線を組み合わせることが大切です。
Shortsは何本くらい出すべきですか?
最低でも公開前に1〜2本、公開後1週間で3〜5本ほど用意すると使いやすいです。サビ、歌詞、制作裏話、歌枠切り抜きなど、切り口を変えて投稿しましょう。
Shortsは何秒くらいがいいですか?
最初は15〜30秒程度で、サビや一番伝えたい歌詞が分かる長さにするのがおすすめです。YouTubeでは3分以内の縦長または正方形動画がショート動画に分類されますが、最初は短く分かりやすい切り抜きの方が作りやすいです。
プレミア公開はした方がいいですか?
周年曲、誕生日曲、初オリジナル曲など、リスナーと一緒に見たい曲ならおすすめです。公開前にURLを共有でき、公開時にチャットで一緒に盛り上がれます。
ハッシュタグをたくさん付ければ伸びますか?
ハッシュタグだけで伸びるわけではありません。曲名、活動名、VTuber、オリジナル曲など、内容に合うものを絞って使いましょう。タイトル、サムネイル、説明欄、動画の中身も大切です。
歌枠でオリジナル曲を何度も歌ってもいいですか?
使用範囲に含まれていれば、歌枠で何度も歌うのはおすすめです。リスナーが曲を覚えやすくなり、MVやShortsへの導線にもなります。
ファンに歌ってみたをしてもらうのは効果的ですか?
効果的な場合があります。ただし、カラオケ音源の公開や二次利用を許可する場合は、作曲家や関係者との権利確認が必要です。許可範囲を決めてから公開しましょう。
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まとめ:VTuberのオリジナル曲は、公開前後の導線づくりで再生数を伸ばそう
VTuberのオリジナル曲の再生数を伸ばすには、曲を投稿して終わりにしないことが大切です。
公開前から、曲名、公開日、歌詞の一部、サビのティザー、プレミア公開ページを出して、リスナーに待ってもらう空気を作りましょう。
公開当日は、プレミア公開や同時視聴でイベント感を作り、公開後はShorts、歌枠、SNS投稿、感想紹介で曲に触れる回数を増やします。
Shortsでは、サビ、歌詞、制作裏話、歌枠切り抜き、振付、コール練習など、同じ曲でも切り口を変えて見せるのがおすすめです。
オリジナル曲は、再生数だけでなく、VTuber活動の名刺にもなります。
公開前後の告知を計画し、歌枠やShortsで何度も育てていくことで、リスナーに長く愛される1曲にしていきましょう。
参考文献・参考サイト
この記事では、YouTube Shorts、プレミア公開、タイトル・サムネイル・説明欄、ハッシュタグ、VTuberのオリジナル曲告知に関する情報について、以下の公式情報を参考にしています。
- YouTube ヘルプ|3分間のYouTubeショートについて
- YouTube ヘルプ|YouTubeショートの作成を始める
- YouTube ヘルプ|新しい動画をプレミア公開する
- YouTube ヘルプ|YouTubeプレミア公開のヒント
- YouTube ヘルプ|YouTube動画にタグを追加する
- YouTube ヘルプ|ハッシュタグを使用してプレイリストや動画を探す
- YouTube ヘルプ|サムネイルとタイトルに関するヒント
※YouTube Shorts、プレミア公開、収益化、ハッシュタグ、関連動画などの仕様は変更される場合があります。投稿前に最新のYouTube公式ヘルプを確認してください。また、オリジナル曲の二次利用や歌ってみた用音源の公開は、作曲家や関係者との契約・使用許諾を確認してから行いましょう。