VTuberとして配信を始めるとき、映像と同じくらい大切なのがマイクです。
しかし、マイクを探してみると、USB・XLR、コンデンサー・ダイナミックといった言葉が並び、「結局どれを選べばいいの?」と迷う人も多いのではないでしょうか。
結論からいうと、初めてVTuber配信をするなら、パソコンへ直接接続できるUSBマイクが簡単です。
一方、防音していない部屋やPCファンの音が気になる場合は、周囲の音を拾いにくいダイナミックマイクが向いています。歌枠やボーカル録音を重視するなら、静かな録音環境を用意したうえでコンデンサーマイクを選ぶ方法もあります。
この記事では、VTuber向けマイクのおすすめ候補と、配信内容・部屋・予算に合わせた選び方を解説します。
※掲載内容は2026年9月時点のメーカー公表情報をもとにしています。価格、在庫、付属品、対応OSは変更される場合があるため、購入前に販売ページをご確認ください。
先に結論
- 初めてのVTuber配信:USBマイク
- 生活音やPCファン音が気になる:ダイナミックマイク
- 歌枠や繊細な声を重視:コンデンサーマイク
- 将来機材を増やしたい:USB・XLR両対応マイク
- 雑談・ゲーム配信を簡単に始めたい:SHURE MV6など
- 配信と歌枠の両方に使いたい:SHURE MV7+など
VTuber向けマイクのおすすめ比較表
| 機種 | 方式 | 接続 | 向いている用途 | オーディオIF |
|---|---|---|---|---|
| FIFINE AM8 | ダイナミック | USB・XLR | 低予算・ゲーム配信 | USBなら不要 |
| SHURE MV6 | ダイナミック | USB | 雑談・ゲーム実況 | 不要 |
| audio-technica AT2040USB | ダイナミック | USB | 声を中心にした配信 | 不要 |
| Elgato Wave:3 MK.2 | コンデンサー | USB | ゲーム配信・音声管理 | 不要 |
| audio-technica AT2020USB-X | コンデンサー | USB | 歌枠・ナレーション | 不要 |
| SHURE MV7+ | ダイナミック | USB・XLR | 本格配信・歌枠 | USBなら不要 |
| audio-technica AT2020 | コンデンサー | XLR | 歌・宅録・本格収録 | 必要 |
迷った場合は、価格だけで決めず、部屋の静かさと配信内容から選びましょう。
VTuber向けマイクおすすめ7選
1.FIFINE AM8|安く始めたい人向けのUSB・XLR両対応モデル
FIFINE AM8は、USBとXLRの両方に対応したダイナミックマイクです。
最初はUSBでパソコンへ直接接続し、活動を続けるうちに音響機材を増やしたくなったら、XLR接続へ移行できます。
- 低予算から始めやすい
- USBならオーディオインターフェース不要
- 将来はXLR接続へ移行できる
- ダイナミック型で周囲の音を抑えやすい
高価な機材を一度にそろえたくない初心者や、ゲーム実況・雑談配信から始めたい人に適しています。
ただし、USB接続時とXLR接続時では利用できる本体機能が異なる場合があります。購入前に、使いたい接続方法と機能を確認しましょう。
2.SHURE MV6|雑談・ゲーム配信を簡単に始めたい人向け
SHURE MV6は、ストリーマーやゲーマー向けに作られたUSBダイナミックマイクです。
USB接続のため、基本的にはオーディオインターフェースを用意せずに始められます。
- USB接続で導入しやすい
- ダイナミック型で背景音を抑えやすい
- 雑談やゲーム実況に使いやすい
- パソコン周辺の機材を増やしたくない人向き
メーカーによると、MV6はUSB接続のみ、上位のMV7+はUSBとXLRの両方に対応しています。
将来XLR環境へ移行する予定がないならMV6、配信だけでなく歌や録音にも長く使いたいならMV7+を検討すると選びやすくなります。
3.audio-technica AT2040USB|生活音を抑えて声を届けたい人向け
audio-technica AT2040USBは、人の声の収音を得意とするダイナミック型のUSBマイクです。
コンデンサーマイクよりもマイクへ近づいて話す使い方に向き、部屋の反響や周囲の音が気になる環境でも検討しやすい製品です。
- 声を中心に収音しやすい
- USB接続で導入しやすい
- 雑談、ゲーム実況、トーク配信向き
- 防音設備のない部屋でも検討しやすい
ダイナミックマイクは、口とマイクの距離が離れすぎると声が小さくなりやすいため、マイクアームで位置を固定すると使いやすくなります。
4.Elgato Wave:3 MK.2|配信音声をまとめて管理したい人向け
Elgato Wave:3 MK.2は、USB接続のコンデンサーマイクです。
メーカー公表情報では、カーディオイド指向性、内蔵ポップフィルター、オンボードDSP、Clipguard 2.0などを搭載しています。
専用のWave Linkを利用して、マイク音、ゲーム音、BGM、ボイスチャットなどを管理できるのも特徴です。
- ゲーム音やBGMもまとめて管理したい
- 配信中の音割れを抑えたい
- Stream Deckと組み合わせたい
- USBだけで配信環境を作りたい
コンデンサー型なので、キーボード音、エアコン、PCファン、部屋の反響を拾う可能性があります。静かな部屋で使用するか、マイクを口元へ近づけ、入力ゲインを上げすぎないことが重要です。
5.audio-technica AT2020USB-X|歌枠や自然な声を重視したい人向け
audio-technica AT2020USB-Xは、USB接続のコンデンサーマイクです。
メーカー公表仕様では単一指向性で、最大24bit/96kHzに対応しています。ヘッドホン端子、ミックス調整、ミュート機能も備えています。
- 歌枠やナレーションにも使いたい
- 声の細かなニュアンスを届けたい
- USBで簡単に接続したい
- マイクから直接モニタリングしたい
声を自然に収音しやすい一方、周囲の音にも敏感です。防音していない部屋やPCファンが大きい環境では、ダイナミック型も比較してください。
6.SHURE MV7+|配信・歌枠・録音まで長く使いたい人向け
SHURE MV7+は、USB-CとXLRの両方に対応したダイナミックマイクです。
最初はUSBで簡単に始め、必要になった段階でオーディオインターフェースを導入してXLRへ移行できます。
- USBとXLRの両方に対応
- 配信から本格録音まで発展させやすい
- リアルタイムのモニタリングに対応
- 雑談、ゲーム配信、歌枠に幅広く使いやすい
価格は入門用USBマイクより高くなりますが、機材を買い替えずに長く使いたい人には有力な候補です。
XLR接続で使用するときは、別途オーディオインターフェースとXLRケーブルが必要です。
7.audio-technica AT2020|静かな部屋で歌を録りたい人向け
audio-technica AT2020は、XLR接続のコンデンサーマイクです。
USBマイクではないため、使用にはオーディオインターフェース、XLRケーブル、マイクスタンドなどが必要になります。
- 歌枠だけでなくボーカル録音にも使いたい
- 静かな録音環境を用意できる
- オーディオインターフェースを使いたい
- 将来的に本格的な宅録環境を作りたい
マイク本体だけで配信を始められない点には注意が必要です。初期費用と設置スペースを含めて検討しましょう。
USBマイクとXLRマイクの違い
| 比較項目 | USBマイク | XLRマイク |
|---|---|---|
| 接続 | パソコンへ直接接続 | オーディオIFを経由 |
| 導入の簡単さ | 簡単 | 設定する機材が多い |
| 初期費用 | 抑えやすい | 高くなりやすい |
| 拡張性 | 製品による | 高い |
| 配信中の調整 | ソフトで行う場合が多い | 機材側で調整しやすい |
| 初心者との相性 | よい | 機材知識が必要 |
USBマイクが向いている人
- 初めて配信する
- 予算を抑えたい
- 机の上をすっきりさせたい
- 配線や設定を簡単にしたい
- マイクをパソコンへ直接つなぎたい
雑談配信やゲーム実況から始めるなら、USBマイクでも十分な環境を作れます。
XLRマイクが向いている人
- 歌枠やボーカル録音も重視する
- 配信中に音量を手元で調整したい
- 複数の音声をまとめて扱いたい
- マイクやオーディオIFを個別に交換したい
- 長期的に配信機材を拡張したい
XLRマイクを使うには、基本的にオーディオインターフェースが必要です。マイクの価格だけでなく、ケーブルやアームを含めた総額で比較しましょう。
コンデンサーマイクとダイナミックマイクの違い
| 比較項目 | コンデンサー | ダイナミック |
|---|---|---|
| 音の特徴 | 繊細で自然 | 声を近くから力強く収音 |
| 周囲の音 | 拾いやすい | 比較的抑えやすい |
| 向く環境 | 静かな部屋 | 一般的な自室 |
| 向く用途 | 歌・ナレーション | 雑談・ゲーム実況 |
| 距離 | ある程度離れても拾いやすい | 口元へ近づけて使う |
防音できない部屋ならダイナミックマイクを優先
コンデンサーマイクは、声の細かなニュアンスを収音できる反面、エアコン、キーボード、PCファン、外の車、部屋の反響まで拾うことがあります。
防音していない賃貸や家族の生活音がある環境では、最初にダイナミックマイクを検討するのが現実的です。
ただし、ダイナミックマイクでも生活音が完全に消えるわけではありません。マイクを口へ近づけ、入力ゲインを必要以上に上げないことが大切です。
静かな部屋で歌枠をするならコンデンサーマイク
静かな環境を用意でき、歌声の息遣いや細かな表現まで届けたい場合は、コンデンサーマイクが候補になります。
歌枠だけでなく、ナレーション、シチュエーションボイス、オリジナル曲の仮録音にも利用しやすいタイプです。
一方、部屋の反響が強いと、マイクを高価なものに替えても聴きやすくならないことがあります。カーテン、ラグ、吸音材などで反響を減らすことも検討しましょう。
配信内容別の選び方
雑談配信
雑談配信は声が主役です。長時間話しても声量が安定しやすく、口元へ置きやすいダイナミックマイクが使いやすいでしょう。
おすすめの方向性は、SHURE MV6、AT2040USB、MV7+などです。
ゲーム実況
ゲーム実況では、キーボード、コントローラー、PCファンの音が入りやすくなります。
周囲の音を拾いにくいダイナミックマイクか、ノイズ処理や音声管理機能を備えたUSBマイクを検討しましょう。
ゲーム音、BGM、ボイスチャット、マイク音をまとめて管理したい場合は、Wave Linkを利用できるElgato Wave:3 MK.2も候補です。
歌枠
歌枠では声の細かなニュアンスが重要です。静かな部屋ならAT2020USB-Xなどのコンデンサーマイクが候補になります。
ただし、配信する部屋が騒がしい場合は、ダイナミックマイクのMV7+などを使い、口元でしっかり収音する方法もあります。
ASMR配信
ASMRは一般的な雑談配信と必要なマイクが異なります。左右の位置や距離感を表現するには、ステレオマイクやバイノーラルマイクが必要になる場合があります。
今回紹介したトーク向けマイクだけで判断せず、ASMR専用機材を別に検討してください。
コラボ・通話配信
コラボ配信では、自分の声だけでなく、通話音、ゲーム音、BGMをどのようにまとめるかが重要です。
マイク単体だけで解決できない場合は、ループバックに対応したオーディオインターフェースや配信ミキサーも検討しましょう。
VTuberのマイク選びで確認したい7つのポイント
1.マイクを使う部屋は静かか
最初に確認したいのは、予算よりも部屋の環境です。
- PCファンの音が大きい
- エアコンをつけたまま配信する
- 外の車や電車の音が入る
- 家族の生活音がある
- 部屋に声が響く
これらに当てはまる場合は、コンデンサー型よりダイナミック型を優先して比較しましょう。
2.USBだけで始めたいか
マイク以外の機材を増やしたくないならUSB接続が適しています。
USBマイクは、パソコンへ接続し、OBSなどで入力機器を選べば使用できます。製品によっては専用アプリによる設定が必要です。
3.将来XLRへ移行するか
現在は初心者でも、将来は歌枠、ボーカル録音、複数人配信へ進む可能性があります。
その場合は、USB・XLR両対応マイクを選ぶと、最初はUSB、後からXLRという段階的な使い方ができます。
4.ミュートボタンが必要か
配信中に咳をしたいときや、家族へ返事をするときは、すぐにミュートできると便利です。
本体のミュート操作、LED表示、Stream Deckとの連携方法を確認しましょう。
5.ヘッドホン端子があるか
マイク本体にヘッドホン端子があれば、自分の声を遅延の少ない状態で確認できる製品があります。
自分の声量やマイクとの距離を確認しながら話したい人は、ダイレクトモニタリングの有無も確認してください。
6.マイクアームへ取り付けられるか
VTuber配信では、顔トラッキング用のカメラやスマートフォンを使用することがあります。
卓上スタンドがカメラを遮ったり、キーボード操作の邪魔になったりする場合は、マイクアームが便利です。
7.本体以外に何が必要か
商品価格を比べるときは、次の付属品も確認しましょう。
- 卓上スタンド
- マイクアーム
- USBケーブル
- XLRケーブル
- ポップガード
- ショックマウント
- オーディオインターフェース
安いXLRマイクを選んでも、周辺機材を含めるとUSBマイクより高くなることがあります。
マイクと一緒にあると便利なもの
マイクアーム
マイクアームを使うと、口とマイクの距離を一定に保ちやすくなります。
顔トラッキング用のカメラを遮りにくいロープロファイル型も選択肢です。耐荷重と取り付け可能な天板の厚さを確認してください。
ポップガード
ポップガードは、「ぱ」「ば」などを発音したときに発生する破裂音を抑えるための道具です。
マイクに内蔵されている場合もあるため、購入前に確認しましょう。
ショックマウント
ショックマウントは、机やマイクアームから伝わる振動を抑えるために使います。
キーボードを強く打つ人や、配信中に机へ触れることが多い人に向いています。
オーディオインターフェース
XLRマイクをパソコンで使用するための機材です。
入力端子の数、ファンタム電源、ループバック、ヘッドホン端子、配信中の操作性を確認しましょう。
OBSで音が小さい・ノイズが入るときの確認点
マイクを購入しても、設定や置き方が合っていないと音質は改善しません。
マイクとの距離を確認する
ダイナミックマイクは、離れすぎると声が小さくなりやすいタイプです。製品の説明を確認しながら、口元へ適切に近づけましょう。
一方、近すぎると破裂音や低音が強くなる場合があります。ポップガードを使い、少し斜めから話す方法もあります。
入力ゲインを上げすぎない
声が小さいからといってゲインを上げすぎると、PCファンや部屋のノイズまで大きくなります。
まずマイクを口元へ近づけ、その後で必要な範囲までゲインを調整しましょう。
ノイズ抑制を強くしすぎない
OBSのノイズ抑制は便利ですが、設定が強すぎると声の語尾や息遣いまで不自然に消えることがあります。
実際に短いテスト録音を行い、イヤホンやヘッドホンで聴いて確認してください。
配信前に録画して確認する
音量メーターだけでは、ノイズ、反響、音割れ、ゲーム音とのバランスを判断できません。
本番前に1分ほど録画し、次の点を確認しましょう。
- 言葉が聞き取りやすいか
- 声が割れていないか
- ゲーム音に声が負けていないか
- キーボード音が大きすぎないか
- 無言時にノイズが目立たないか
VTuber向けマイクに関するよくある質問
VTuberはUSBマイクだけでも配信できますか?
USBマイクだけでも配信できます。
雑談やゲーム実況から始める場合は、USBマイクをパソコンへ直接つなぐ構成が簡単です。XLRマイクやオーディオインターフェースは、必ずしも最初から必要ではありません。
安いマイクでも大丈夫ですか?
活動を試してみる段階なら、低価格帯のUSBマイクから始める方法もあります。
ただし、価格だけで選ぶのではなく、指向性、接続方法、ミュート、モニタリング、付属スタンドを確認してください。
コンデンサーマイクとダイナミックマイクはどちらがおすすめですか?
防音できない一般的な部屋で雑談やゲーム実況をするなら、ダイナミックマイクから検討するのがおすすめです。
静かな環境で歌枠やナレーションを重視するなら、コンデンサーマイクが候補になります。
有名VTuberと同じマイクを買えばよいですか?
同じマイクを買っても、部屋、声質、マイクとの距離、オーディオインターフェース、OBSの設定が違えば同じ音にはなりません。
使用者の知名度だけでなく、自分の部屋と配信内容に合うかを優先しましょう。
歌枠と雑談でマイクを分ける必要はありますか?
初心者が最初から2本用意する必要はありません。
雑談と歌枠の両方を行うなら、USB・XLR両対応のダイナミックマイクや、静かな環境で使えるUSBコンデンサーマイクなど、両方に対応しやすい製品を選ぶ方法があります。
オーディオインターフェースは必要ですか?
USBマイクをUSB接続で使う場合は、基本的に不要です。
XLRマイクをパソコンへ接続する場合は、原則としてオーディオインターフェースが必要になります。
まとめ:部屋と配信内容に合うマイクを選ぼう
VTuber向けマイクは、価格や有名配信者の使用機種だけで決めるものではありません。
- 簡単に始めたいならUSBマイク
- 生活音を抑えたいならダイナミックマイク
- 静かな部屋で歌枠をするならコンデンサーマイク
- 将来機材を増やすならUSB・XLR両対応
- XLRを選ぶなら周辺機材を含めた総額を確認
特に防音していない部屋では、高感度なコンデンサーマイクが必ずしも正解とは限りません。
最初の1本なら、USB接続で始められるダイナミックマイク、または将来XLRへ移行できる両対応マイクを中心に比較すると失敗を減らせます。
オリジナル曲のボーカル録音まで考えている人は、配信用マイクだけでなく、録音環境や必要なデータについても確認しておきましょう。
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