ボカロPに作曲依頼する相場はいくら?料金・依頼方法・著作権まで解説

ボカロPに作曲を依頼する料金は、依頼する範囲や制作者の実績によって大きく変わります。

個人クリエイターへオリジナル曲を依頼する場合、作曲だけなのか、編曲・作詞・ミックスまで含めるのかによって金額が変わるため、「ボカロPへの依頼はいくら」と一律には決められません。

現在の楽曲制作サービスを見ると、フルコーラスの作曲・編曲で3万円台~数万円以上の出品が見られ、実績のある作曲家では5万円、6万円以上から設定されているケースもあります。

そのため、歌もののオリジナル曲を一から依頼する場合は、まず数万円程度から検討し、作詞・ミックス・ボーカル制作・権利条件などを追加して総額を確認するのが現実的です。

依頼内容料金の考え方
作曲のみ比較的安くなりやすい
作曲+編曲歌もの制作で一般的な依頼範囲
作詞+作曲+編曲作詞料金が追加される場合が多い
ミックス込み完成音源まで依頼できる分、料金が上がりやすい
仮歌・ボカロ歌唱込み追加オプションになる場合がある
著作権譲渡別料金または譲渡不可の場合がある

この記事では、ボカロPや個人作曲家へオリジナル曲を依頼するときの料金の考え方、追加費用、著作権、依頼方法まで詳しく解説します。

ボカロPへの作曲依頼の相場はいくら?

ボカロPへの依頼料金には、公的に決められた統一価格はありません。

実際には、

  • 作曲だけを頼むのか
  • 編曲まで頼むのか
  • 作詞も必要なのか
  • ミックスまで完成させてもらうのか
  • ボーカロイドで歌唱データを作ってもらうのか
  • 実績のあるクリエイターなのか
  • 商用利用するのか
  • 権利をどのように扱うのか

などによって価格が変わります。

例えば、楽曲制作サービスのココナラでは、2026年8月時点でアイドルソング・ダンスミュージックの作曲を3万円から提供している例や、楽曲制作を5万円、実績豊富な作編曲家が6万円から提供している例などがあります。

別の出品例では、フルコーラスの作曲・編曲が3万5,000円で、作詞1万円、ボカロ打ち込み2万円、パラデータ納品1万円などが追加オプションになっています。

これはあくまで個別のサービス例であり、すべてのボカロPに共通する相場ではありません。

「基本料金が安いか」だけでなく、最終的にどこまで仕上げてもらえる料金なのかを見ることが大切です。

作曲だけと作曲+編曲では料金が違う

初めて楽曲制作を依頼する人が特に混乱しやすいのが、「作曲」と「編曲」の違いです。

大まかには、

  • 作曲:メロディーやコードなど曲の土台を作る
  • 編曲:ドラム、ベース、ギター、シンセなどを使って曲全体を仕上げる

という違いがあります。

例えば、歌のメロディーだけ作ってもらっても、そのままライブや配信で使える完成音源になるとは限りません。

アイドル、VTuber、歌い手などが実際に使用するオリジナル曲を求めている場合は、「作曲+編曲」で依頼するケースが多いでしょう。

見積もりを比較するときは、「作曲料金3万円」という数字だけを見るのではなく、編曲まで含まれているのか確認してください。




作詞を依頼すると追加料金になることが多い

歌ものの場合、歌詞を誰が作るのかも料金を左右します。

作曲家自身が作詞にも対応していることもありますが、

  • 作曲・編曲のみ
  • 作詞はオプション

となっているサービスもあります。

例えば、作編曲料金とは別に作詞料金が設定されているケースがあります。

そのため、最初から完全オリジナル曲を作ってもらいたい場合は、

「作詞+作曲+編曲で総額いくらになりますか?」

と聞いた方が分かりやすいでしょう。

ミックス・マスタリングまで含まれているか確認する

もう一つ確認したいのが、完成音源までの工程です。

作曲・編曲が終わっても、実際に本人が歌ったボーカルを楽曲へなじませるためには、ミックスなどの作業が必要になる場合があります。

制作者によって、

  • 作曲・編曲まで
  • 簡易ミックスまで
  • ボーカルミックスまで
  • マスタリングまで

などサービス範囲が異なります。

「3万円で曲が作れると思ったら、歌入れ後のミックス料金が別だった」ということもあり得るため、最終的に何のデータを納品してもらえるのかを確認しておきましょう。

パラデータ納品は追加料金になることがある

今後、別のエンジニアへミックスを依頼したり、ライブ用に一部の楽器を抜いた音源を作ったりする可能性があるなら、パラデータの有無も重要です。

パラデータとは、例えば、

  • ドラム
  • ベース
  • ギター
  • ピアノ
  • シンセ

などを別々に書き出したデータです。

通常の2mix音源だけでなくパラデータを受け取りたい場合、別料金になるサービスがあります。

グループを長期間活動させる予定なら、依頼時点で納品データについて相談しておくと安心です。

ボカロPへの作曲依頼で著作権はどうなる?

料金と同じくらい重要なのが著作権です。

JASRACの説明でも、音楽を創作した作詞者・作曲者などの著作者には、その作品の利用を認めたり禁止したりできる著作権があると説明されています。

したがって、制作料金を支払っただけで、必ず著作権そのものが依頼者へ移るわけではありません。

ここは「商用利用」と「著作権譲渡」を分けて考える必要があります。

商用利用できても著作権が移るとは限らない

例えば、

  • YouTubeで公開する
  • 音楽配信サービスで販売する
  • ライブで歌う
  • CDを販売する

といった用途について、契約上利用を認めてもらうことはできます。

しかし、それは必ずしも「作曲家から依頼者へ著作権そのものを譲渡する」という意味ではありません。

どこまで利用できるのか、著作権は誰が持つのかを契約・依頼時に確認してください。

著作者人格権は譲渡できない

さらに、著作者には著作権とは別に「著作者人格権」があります。

JASRACも、著作者人格権は著作者本人だけが持つことができ、他人へ譲渡できない権利であると説明しています。

例えば、納品後に大幅な改変を予定している場合などは、その扱いについても制作者と相談しておく方が安全です。

ボカロPへ依頼する前に確認したい7項目

金額だけで作曲家を選ぶより、以下を確認しておく方がトラブルを防ぎやすくなります。

  1. 作曲だけか、編曲まで含まれるか
  2. 作詞料金は含まれるか
  3. ミックスまで対応するか
  4. 修正は何回までできるか
  5. 納期はどのくらいか
  6. 商用利用できるか
  7. 著作権やクレジット表記をどうするか

特に修正回数は重要です。

「イメージと違う」と感じたときに何回まで無料で直してもらえるのか、追加修正はいくらなのかを事前に確認しておきましょう。

依頼するときは参考曲を用意すると伝わりやすい

ボカロPや作曲家へ楽曲を依頼するときは、「かっこいい曲をお願いします」だけではイメージが伝わりにくくなります。

例えば、

  • 参考にしたい曲を2~3曲
  • ロック・EDM・電波系などジャンル
  • 明るい/暗い/激しいなど雰囲気
  • ライブで使うのかYouTube用なのか
  • 歌う人数
  • 希望するBPM
  • 欲しい納期
  • 予算

などを伝えると、作曲家側もイメージを共有しやすくなります。

「この曲を完全にコピーしてください」という依頼ではなく、どの部分に魅力を感じているのかまで伝えるのがポイントです。

地下アイドルの曲は「ボカロっぽさ」だけで選ばない方がいい

地下アイドルやライブアイドルのオリジナル曲を制作する場合は、一般的なボカロ曲とは少し違う視点も必要です。

例えばライブでは、

  • イントロで一気に観客を引き込めるか
  • コールを入れやすい場所があるか
  • サビで観客が盛り上がれるか
  • 振付を付けやすい構成になっているか
  • 対バンの短い持ち時間でも印象を残せるか

といった要素も重要になります。

ボカロPへの依頼が悪いという意味ではありません。

むしろボカロ音楽の特徴であるシンセサウンド、展開の多さ、キャッチーなメロディーなどは、アイドル楽曲との相性がよい場合があります。

ただし、「ネットで聴いて完成する曲」と「ライブハウスで観客と一緒に完成する曲」では求められる設計が違うことがあります。

地下アイドル・ライブアイドル向けに、ライブで盛り上がることを意識したオリジナル曲を検討している方は、こちらでも楽曲制作を受け付けています。

地下アイドルのライブを熱くする楽曲制作|作曲・編曲・作詞を承ります

作曲だけでなく、編曲・作詞など、ご希望に合わせた制作について相談できます。




ボカロPへの作曲依頼についてよくある質問

ボカロPに曲を依頼するといくらかかる?

料金は制作者と依頼範囲によって大きく異なります。

現在の個人向け楽曲制作サービスでは、フルコーラスの作曲・編曲で3万円台から提供されている例がある一方、実績豊富な作曲家では5万円、6万円以上の設定もあります。

作詞、仮歌、ボカロ歌唱、ミックス、パラデータなどが別料金になる場合もあるため、総額で比較してください。

作曲依頼で一番安い方法は?

作曲のみを依頼し、編曲やミックスを自分で行えば費用を抑えられる場合があります。

ただし、音楽制作経験がない場合は、その後の工程を別の人へ頼むことで結果的に費用が増えることもあります。

最終的にどの状態の音源が必要なのかを決めてから見積もりを取ることをおすすめします。

ボカロPならボーカロイドで仮歌も作ってもらえる?

対応している制作者もいますが、必ず含まれているわけではありません。

ボーカロイドやSynthesizer Vなどによる仮歌制作が基本料金に含まれるのか、追加料金なのか確認しましょう。

作曲を依頼したら著作権も自分のものになる?

必ずしもそうではありません。

制作費を支払うことと著作権譲渡は別の話です。

商用利用の範囲、著作権の帰属、クレジット表記などを事前に確認してください。

ボカロPと一般の作曲家はどちらに依頼すべき?

肩書きだけで決める必要はありません。

最も重要なのは、自分が作りたい曲に近い作品を実際に作っているかです。

ポートフォリオや過去曲を聴き、自分たちのジャンルや用途と合っている人を選ぶのがおすすめです。

アイドル曲もボカロPに依頼できる?

はい。アイドル楽曲を制作しているボカロP・作曲家もいます。

ただしライブで使用する場合は、楽曲そのものの良さだけでなく、コール、振付、ライブ構成との相性まで考えて依頼先を選ぶとよいでしょう。

まとめ

ボカロPへの作曲依頼には統一された料金表があるわけではなく、依頼内容やクリエイターの実績によって金額が変わります。

  • 作曲だけか作曲+編曲かで料金が変わる
  • 作詞は追加料金になる場合がある
  • ミックス・仮歌・ボカロ歌唱なども別料金になる場合がある
  • パラデータ納品がオプションになる場合がある
  • 商用利用と著作権譲渡は別
  • 修正回数・納期・権利条件を依頼前に確認する
  • 参考曲を用意するとイメージを共有しやすい

料金だけで選ぶのではなく、「自分が欲しい曲をその人が作れるか」と「最終的にどこまで納品してもらえるのか」を比較することが重要です。

特に地下アイドル・ライブアイドルの場合は、配信で聴いたときの完成度だけでなく、ライブで観客が盛り上がれる構成まで考えて依頼先を選ぶとよいでしょう。

ライブで盛り上がるオリジナル曲の制作を検討している方は、以下のページも参考にしてください。

地下アイドルのライブを熱くする楽曲制作|作曲・編曲・作詞を承ります

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参考文献・参照サイト

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