音楽大学にてクラシックの鬼教師の西洋音楽史を履修し、そして地下アイドルのファン歴10年の筆者が、現代音楽をやっているアイドルについてまとめました。
(sora tob sakanaは厳密にはポストロックで、現代音楽でなありません。TV関ジャムは間違いです。)
有名な現代音楽アイドルとは?
現代音楽をやるアイドルで一番有名なのは
maison book girl (メゾンブックガール)です。
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(元BISのメンバー、コショージメグミも在籍してます。写真一番右)
説明の為に、曲は後に貼ります。
そもそも意味不明な現代音楽とは?
クラシックの歴史はそれだけで本5冊は必要ですので、めちゃくちゃ大まかにみていきますと(大雑把ですので、厳密には少し違う部分もあります。)
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○教会音楽 →○貴族の娯楽音楽 →○国民も楽しめる音楽
○和音をより複雑化したもの →○音階を作り直し不協和音を使うもの
→○音楽様式を否定したり何でもアリ(これが現代音楽です。)
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そんな現代音楽での何でもアリ感を説明しやすいのは『ジョン・ケージ』の 《4分33秒》(←曲名)です。
この曲は、ピアノ曲で、楽譜には
『第1楽章 休み 第2楽章 休み 第3楽章 休み』
とだけ書かれており、演奏するときピアニストは、ピアノの前に座ります。
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そして4分33秒 何もしません。この曲の初演時、お客はざわつき、文句をいう者も、そんなお客達の音、その会場の音自体が音楽である。
偶然性の追求だそうです。
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意味わかんないですよね???
そうです。現代アートみたいに意味わからないのが現代音楽です。
ではメゾンブックガールはそんなめちゃくちゃ意味不明な曲か?というと、そうではありません。
maison book girl の何処が現代音楽と言えるのか?
何でもアリなのが、現代音楽。しかし全てが意味不明という訳ではなく。曲の体を成しつつあるものあります。(難解は難解ですが。)
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その中に『スティーブ・ライヒ』という人がいます。ライヒの特徴は、『リズムを繰り返す』ことにあります。
それを『ミニマルミュージック』とよび、クラブとかで流れるエレクトロにも影響を与えます。(クラッシックからクラブに影響って面白いですよね。)
この『リズムの特徴』を取り入れたのがメゾンブックガールです。
現代音楽アイドルの作曲者とプロデューサーのサクライケンタとは?
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そんなライヒの音楽に影響を受けたのが『サクライケンタ』。彼はそんなライヒの要素とJ-POPの要素を掛け合わせ、アイドルで表現したのがメゾンブックガールです。
要は音楽の変態です。変拍子を多用しまくります。
現代音楽アイドルの名曲
そんなメゾンブックガール執筆時現在、アップルミュージックにて一番人気なのが《レインコートと首の無い鳥》です。
どうでしょうか?先ほどのライヒの曲と何処となく似ていませんか?それに加えて、サクライケンタは変拍子を多用するので、この曲も『5拍子』『3拍子』『4拍子』と拍子が変わっていきます。
難解な世界観とアイドルを掛け合わせて、独自のものを生み出しました。
有名な現代音楽アイドルまとめた感想
正直この記事はめちゃくちゃ苦労しました。現代音楽も、ジョン・ケージもスティーブ・ライヒも説明するの難しすぎるよおおおお!!!
その上、この手のジャンルが好きな人は、細かい事が多いので、恐らく山の様なツッコミが入るでしょう。ザックリなのでザックリなのでご了承を(涙)
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そんなメゾンブックガールですが、ドキュメンタリーを観ましたが、彼女たちはグループの方向性がアイドルアイドルしていないので、最初困惑したそうです。
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(素朴な性格な 矢川 葵 ↑)
筆者もフェスにてライブを観ましたが、他のアイドルみたいに、分かりやすくキャッチーで、踊ったりコールしやすい曲はないので、初見には良さが分かり辛いとかもしれません。
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(コアファンは変拍子で手拍子するのでファンとにわかが一目瞭然でした。)
しかし楽曲派は納得のクオリティーですね!
メンバーは、アイドルらしさとの葛藤から、メゾンブックガールの世界観を表現することに徹する様になってきたそうです。
ライブではインスト(歌なし曲)で映像が映し出されたり詩を読んだりします。
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(ライブでは自作の詞を披露する コショージメグミ ↑)
BIS時代のコショージメグミはサバサバした男みたいな人なイメージだったので、繊細な表現は意外でした。
「取り替えられるパーツで、アクセサリーよりも目立つ」といい、眼鏡をこよなく愛するのは、和田 輪 ↓
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原宿の眼鏡屋さんを4件ハシゴして眼鏡を買ってました。メガネの良さを広めていきたい。と語ってました。
井上 唯 はガラガラ声で場末のスナックのママとか、ヤンママみたいな感じがしますが↓
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実は潤滑油の様なバランサーでグループを支えています。
この様に、メンバーの性格やストーリーも楽しめるのがアイドルですよね。
クオリティーの高い難解な曲、それを歌い踊り語り、表現するアイドル。まさに楽曲派の最たる例ですね!
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このブログ、アイドルブログなのに途中、おっさんの顔ばっかりですいませんでした。(汗)でも2人とも大好きですし、音楽好きで、その沼にハマるのはめちゃくちゃ面白いですよ!
しかしそれは、別の人がやるって事で、筆者の使命は
和田ちゃんキャワワワ!!!!!!!!❤️うひょーメガネっコて最高じゃわわー!❣️
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と本来の筆者を取り戻したところでまた別の記事で!